ビッグデータ、人工知能による個・セグメント別の対応を提案-三菱食品展示会

三菱食品は5日~7日、東京流通センターで総合展示会を開き、ビッグデータ、人工知能による「個」「セグメント」別の対応の必要性や、生活者ひとりひとりの「味覚」を学習する人工知能開発プロジェクト(カラフル・ボードと協業)などを発表した。人口知能開発プロジェクトでは、ワインのスペシャリストを学習したAIソムリエが、把握した各ユーザーの嗜好をもとに、各ユーザーにあうワインをリコメンドするといったサービスを、近未来的な提案として紹介した。

また、これから着目すべき4つの生活者タイプとして、「ニューエコノミカル」、「介護家族」、「単身男性」、「在留外国人」を提案。「ニューエコノミカル」では、5年後に年収400万円未満が6割となり、この層は消費意欲が低く、食費は価格志向であると仮定し、国民の大多数となる「ニューエコノミカル」層への対応の必要性を挙げた。

「介護家族」では、2021年は介護家族人口が数千万人、団塊世代が70代になることから、介護が一般的なニーズになると予想し、介護家族のストレスニーズへの対応も指摘した。

さらに「単身男性」では、非正規雇用者の増加から単身者は疾病リスクが高まる傾向にあるとし、単身者の健康をサポートするための対応策の重要性を提案。

「在留外国人」では、在留外国人の増加から彼らの生活ニーズが顕在化することから、日常的に食品を購入してもらうための環境づくりなどを視野に入れ、売場を構築していくことを主張した。(詳細は本紙にて)