営々と積み重ねてきた取り組みが成果に、達成感のある一年-16年製油業界

16年の製油業界を振り返ると、菜種油の採算悪化に大きく足を引っ張られ、減益を強いられた前年度同期から収益は回復し、第2四半期決算では各社とも大幅増益を確保した。

収益回復の要因は、原料相場が概ね安定推移したこと、為替が年初の$1=120円台から、一時は100円を割り込むなど、円高に転換したことは大きいが、それに加えて、各社でレシピ提案を中心に地道に需要喚起を図ってきた、家庭用オリーブ油・ごま油の販売が依然堅調なこと、サラダ油・キャノーラ油に替わる高付加価値ベーシック商品の一本立ちに向けた取り組み、昨年に比べてピークダウンしたとは言え、一定の市場規模を持つアマニ油・エゴマ油など健康志向油の需要取り込みといった施策の寄与も大きい。(詳細は本紙にて)