ハナマルキ「塩こうじチーズ」を公式ECサイトなどで発売、ハナマルケン第2弾商品、ポルシェ公認のレストランで「塩こうじチーズ」使用のメニュー提供も

ハナマルキ醸造 麹 研究室(ハナマルケン)「塩こうじチーズ」
ハナマルキ醸造 麹 研究室(ハナマルケン)「塩こうじチーズ」

ハナマルキは3月11日、「ハナマルキ醸造 麹 研究室」(ハナマルケン)から発売する「塩こうじチーズ」(100g、税込3,240円)の記者発表会と試食会を行った。

開催場所は東京・汐留のイタリアンレストラン「ザ・モメンタム・バイ・ポルシェ」。冒頭あいさつした平田伸行取締役マーケティング部長は、2023年8月にハナマルキ醸造 麹 研究室を立ち上げ、第一弾商品として、「農林水産大臣賞田舎みそ」(650g、税別1,700円)、「国産原料小分け仕込みそ」(650g、税別1,600円)、「贅沢長期熟成みそ」(650g、税別1,500円)のみそ3品を発売したが、今回はそれらに次ぐ第二弾商品として「塩こうじチーズ」を3月11日から、公式ECサイトとみそ作り体験館で発売することを発表した。

ハナマルキ・平田伸行取締役マーケティング部長
ハナマルキ・平田伸行取締役マーケティング部長

「世界初のポルシェ公認のレストラン『ザ・モメンタム・バイ・ポルシェ』では、『塩こうじチーズ』を使ったメニューを発売と同時に3月31日まで提供していただくことになった。ハナマルケンでは『やってみるi try!』をブランドスローガンにこれまで市場に出なかった新しいみそや麹食材の開発、新時代のライフスタイルに合う商品の提案など業界の常識にとらわれない商品を生み出していく」とし、改めて世界を視野に入れたブランドであることを説明した。

次いで、ハナマルケンを運営する同社マーケティング部ブランド戦略室の國吉優子室長が「塩こうじチーズ」について解説した。

ハナマルキ・マーケティング部ブランド戦略室の國吉優子室長と、塩こうじチーズメニューを考案した林祐司シェフ
ハナマルキ・マーケティング部ブランド戦略室の國吉優子室長と、塩こうじチーズメニューを考案した林祐司シェフ

國吉優子室長は「開発期間は2年かかった。開発チームや営業推進によって『液体塩こうじ』のアプリケーションの開発を行っている。その中で、塩こうじと同じく発酵食品であるチーズは非常に相性がいいという考えから、R&Dセンターが研究を重ねてきた。研究では、塩こうじが、チーズ作りには欠かせないレンネット(凝乳酵素)の代替になることを発見した。開発パートナーに『秩父やまなみチーズ工房』を迎え、当社にとっては未知であるチーズの製造に取り組んだ。加熱条件や熟成方法などを何度も検証してようやく満足のいくチーズを完成することができた」と解説。

「特徴はレンネットの代わりに『液体塩こうじ』を原料にして、世界で初めての製法で作られたチーズとなっている。熟成期間は90日間で、『液体塩こうじ』に含まれる酵素の力で個性的な味や香り、味わいをチーズで生み出すことができた。『液体塩こうじ』由来の塩味があるので、他のチーズとは違う味わいとなっている。質感はハードタイプやセミハードタイプに近いしっとりとした食感。そのままおいしく食べられるが、本日は林シェフに考案いただいた春らしい食材との組み合わせで楽しんでもらいたい」と語った。

〈林シェフ「塩味が少ない割にはコクがあって、マイルドな奥行きがある」〉

「塩こうじチーズ」を使ったメニューを考案した林祐司シェフは、「店のコンセプトは、革新、革命をテーマにしつつも伝統も守っていくレストランとなっている。みそメーカーのハナマルキがチーズを作ったことを聞いて、今回の話を受けた。塩味が少ない割にはコクがあって、マイルドな奥行きがある。ほのかな酸味が、羊のチーズとよく似ていたので、いろいろと春の時期にふさわしい料理がイメージできた」と「塩こうじチーズ」を使った感想を述べた。

パッケージはグラフ社の北川一成社長が担当。コンセプトは「ハナマルキらしからぬ」とし、やってみたことのない事をやっていくという思いを込めたとしている。

〈大豆油糧日報2024年3月13日付〉

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