納豆鑑評会表彰式、ひきわり大豆部門とアメリカ大豆部門のレベル向上/納豆連

第28回全国納豆鑑評会表彰式
第28回全国納豆鑑評会表彰式

全国納豆協同組合連合会(納豆連)は5月9日、上野精養軒(東京都台東区)で第71回通常総会と、第28回全国納豆鑑評会表彰式を開催した。通常総会に先立ち実施した表彰式では、最優秀賞・農林水産大臣賞に輝いたミドリヤの「みのり納豆 ほのか」など19商品を表彰した。

審査委員長を務めた長谷川裕正顧問が総評を述べ、「小粒・極小粒部門はチロシンの指摘がされた商品もあった。大粒・中粒部門では、食感が硬めの商品が多かったとの声や、アンモニア臭、チロシンが散見された。ひきわり大豆部門ではアンモニア臭の指摘が目立った。アメリカ大豆部門では硬さが目立ち、チロシンも若干見受けられた」と総括した。

加えて、黒豆納豆や麦入り納豆を別部門で審査する意見が出たほか、ひきわり大豆部門とアメリカ大豆部門のレベルが向上したとの意見が挙がった。同点による二次審査をした商品が多くあり、受賞した商品との差はあまりなかったという。

ミドリヤの村上未奈課長が、村上利勝社長の謝辞を代読した。「当社では福島県の小・中学校の給食に納豆を提供している。小学校低学年にもなると、忖度しない。うまいものはうまい、まずいものはまずいと言う。だからこそ、子どもたちに慕われる納豆を作ることを意識してきた。給食の納豆がおいしかった、と笑顔で言われると、とても幸せな気持ちになる」と語った。

さらに、「日本の食文化である納豆をもっと理解していただき、多くの人に食していただけるよう努めたい。発酵食品としての納豆の価値も、今後さらに世界的に認められて、ユネスコ無形文化遺産に登録されることを願っている」と述べた。

次回の全国納豆鑑評会は、福島県郡山市で11月21日に開催する。

〈大豆油糧日報 5月15日付〉

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