J-オイルミルズが9月から油脂製品を価格改定、家庭用11~23%、業務用10~18%値上げ
J-オイルミルズは9月1日納品分から油脂製品を価格改定する。改定額は、4月末の販売価格に対して、家庭用が11~23%、業務用と加工用が10~18%の値上げとなる。
同社によると、主要原料である大豆・菜種などの原料相場は、米国環境保護庁(EPA)がバイオ燃料の混合比率の引き上げ計画を発表したことによる大豆油価格の上昇などを受け、原料コストは高い水準で推移している。
加えて、国内における物流費、包装資材費の高騰、エネルギーコストの高止まりなどにより、食用油脂のサプライチェーン全般におけるコストもさらに上昇しており、油脂を取り巻くコスト環境は厳しい状況が続いているという。
「生産性の向上や経費圧縮などの企業努力に最大限努めているが、現行の価格水準でコスト高の影響を吸収することは極めて困難な状況で、今後も安全・安心で確かな品質の製品を安定的に届けていくため」(同社)。
〈7月16日付 大豆油糧日報〉