フーデックス初出展、輸出拡大を目指すみそメーカー20社が出展【全味】
全国味噌工業協同組合連合会(全味)は3月10~13日、東京都江東区の東京ビッグサイトで開催された「フーデックス ジャパン2026」に初出展した。全味は輸出促進団体として農水省から補助金の交付を受けており、輸出促進に結びつく同展示会の出展費用に活用した。会員企業に出展を呼びかけ、全国各地から集まった20社が共同ブースで出展した。共同ブースの一面に大きく掲げた「JAPAN MISO MAP」では、海外からの来場者が写真を撮る姿も多く見られた。20枚の社名パネルは全て英語で表記し、敷地内には全味が手配した英語と中国語対応の通訳が常駐した。
今年のフーデックスの出展社数は国内1,112社、海外2,126社の計3,238社の規模となり、4日間で7万3,842人が来場した。角一彦参事は出展意義について、「海外のバイヤー、国内の商社の来場が多い。輸出先を持つ人々が来場している」と輸出拡大が期待できる点を挙げる。出展者の中には輸出量がまだ少ないメーカーも含まれるが、「ベテランを交え、どういった商談を行うと足を止めてもらえるか見るのも一つ」と、輸出経験が豊富なメーカーから学べる機会としても位置付ける。
全味が輸出拡大をバックアップする理由の一つとして、角参事は「ヘビーユーザーの食が細くなっている」と少子高齢化を挙げる。若年層は高齢者層ほどみそ汁を飲む習慣がないため、輸出で補う必要性を説く。
財務省貿易統計によると、みその25年の年間輸出量は1%増の2万3,825t、輸出額は13%増の71億4,180万円となり、いずれも過去最大を記録した。角参事は輸出先で特に伸びている北米、欧州、アジアで開催される展示会の積極的な出展を目指すという。角参事は、さらなる拡大を目指すうえで生じる壁として、「みその良さは分かるが、使い方が分からない」という海外からの声を挙げた。
〈海外の展示会、現地のシェフにレシピ開発依頼、今年はタイと米国で出展〉
海外の展示会では、現地のシェフにレシピ開発を依頼して試食も実施しているという。「調味料だと量も使ってもらえる。塩をみそに置き換えることで、うまみは増し、減塩にもなる」と利点を挙げる。過去にはウィーンの展示会で、みそを加えたスイーツの試食を行った。実際に提供した塩キャラメルは、みその香りが感じられ、味に深みがあると好評だったという。昨年の米国の展示会ではデモキッチンで8社のみそを使ったみそラーメンを提供した。
今回のフーデックスでも、試食で使い方を提案するみそメーカーも見られ、竹屋(長野県諏訪市)は、料理研究家と開発したレシピリーフレットを配布した。角参事は、「輸出を考えた時に、日本の商品をそのまま持って行くメーカーが多いが、少容量や即席みそなど使いやすいものもある」と話す。
ヤマト醤油味噌(石川県金沢市)は、「FREEZE-DRIED MISO SOUP」の説明書きを添えて、4種の即席みそ汁を展示した。パッケージの左上には「EGGPLANT」など、それぞれのフレーバーを英語で印字した。エビス味噌醸造元蛭子屋(福岡県飯塚市)は、スパウトタイプのおかずみそを展示した。「ガーリック」など8種類を展開しており、国によって人気のフレーバーは異なるという。米に乗せる、野菜に付けるなど、海外にそのまま輸出できる商品だ。
全味は年に4回のペースで展示会に出展している。フランスやドイツなどでの海外開催が3回と、国内開催が1回だ。今年は5月にタイ、8月には米国で開催される展示会の出展を控えている。「出展を希望するみそメーカーは固定されつつある。ぜひ積極的に出展していただき、業界内のつながりも深めていきたい」(角参事)。








