日本雑穀アワード2026、金賞に7社13商品/アワード創設15年、「雑穀の日」制定20年の節目の年を彩る【日本雑穀協会】

殿堂入りの記念撮影に応じる西田精麦の西田氏(右)と倉内会長
殿堂入りの記念撮影に応じる西田精麦の西田氏(右)と倉内会長

日本雑穀協会は3月9日、都内で「日本雑穀アワード2026」の金賞授賞式と記者発表会を開催した。一般食品部門で金賞を受賞したのは7社13商品で、うち1商品(「九州大麦グラノーラ」=西田精麦(株))が3年連続受賞により殿堂入りとなった。

2026年は同協会が3月9日を「雑穀の日」と制定して20年であり、また同アワードを創設して15年となる節目の年にあたる。同会の倉内伸幸会長は「2023年の国際雑穀年(国連が制定)以来、世界では確実に雑穀の認知が広まっている。私も海外出張の際に現地のスーパーマーケットを見ているが、どの国でも雑穀の商品が増えてきたと実感する。しかし、海外の雑穀はほとんどが玄穀の状態だ。今回の金賞受賞商品のような手の込んだ加工品は世界になく、日本の雑穀商品は世界を見渡しても最も優れていると思う。インバウンドが復活した昨今、海外の方に日本の優れた雑穀商品を認知してもらい、企業の皆様には国内だけでなくグローバルに広めてもらうことを期待する」と挨拶した。

同アワードは雑穀市場の健全な育成を目的として2011年に創設されたもの。雑穀に関する深い知識と実践力を備えた専門資格者「雑穀アドバイザー」や「雑穀クリエイター」が審査を行い、受賞商品は雑穀の特性を活かした優れた食品として広く紹介される。長年審査を行っている、料理教室主宰で雑穀クリエイターの田中雅子氏は、審査員を代表し「審査を通して雑穀が持つ可能性の大きさを感じてきた。栄養価だけでなく、食感や風味なども魅力で、商品として多くの人に届けていくことが雑穀の価値を社会に広げるうえでとても大きな役割を持っていると思う。雑穀を活かした新しい挑戦がこれからも広がることを期待する」と展望を述べた。

殿堂入り企業によるプレゼンでは、開発を担当した西田文江氏が「前職は薬剤師。開発のかの字も知らない状態から始まった。ターゲットを、一番想像しやすかった当時30代で妊娠中だった自分に設定し、さらにゆくゆくは小さな子どもがいる家庭に広く親しまれる商品を作りたいと思った」と振り返った。さらに、〈1〉原材料を大麦・黒糖蜜・こめ油だけとシンプルにする、〈2〉原材料を全て国産にする、〈3〉パッケージを白基調でおしゃれにしてシリアルの商品棚で差別化を図る――という3点の開発時のこだわりを紹介した。

長澤重俊代表理事(はくばく社長)
長澤重俊代表理事(はくばく社長)

長澤重俊代表理事(はくばく社長)は閉会の挨拶で、「雑穀は、日本では救荒作物と呼ばれた時期もあるように、米や小麦が穫れないときに用いられる時代があった。しかし現在は、日本の豊かな食生活において、また雑穀が違う価値を持って受け入れられる時代が来たと言える。本日受賞された発酵食品やお粥、ほかにもパンや菓子などにも用いられるように、雑穀は立派な食材だ。豊か過ぎて問題を起こしている日本の食文化に対して、もう一度雑穀の持つ良さを広められる可能性を感じる機会になった」と話した。

「日本雑穀アワード2026」金賞受賞商品
「日本雑穀アワード2026」金賞受賞商品

〈米麦日報2026年3月23日付〉

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発行:
昭和34年(1959年)3月
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