ニップン、冷凍ワンプレート「彩りごはん。」に刷新
ニップンは8月4日、2026年秋冬の家庭用新商品を発表した。同日開催した新商品発表会には大田尾亨社長が登壇し、冷凍ワンプレートの新ブランド「ニップン 彩りごはん。」を発表した。従来の「よくばりシリーズ」を新ブランドに切り替える。“おいしさへのこだわり”と“彩り”が一目で伝わる統一感のあるパッケージデザインを採用し、和・洋・中・韓の多彩なメニューで全18品を展開する。
冷凍ワンプレートは共働き世帯の増加による“時短・手軽さ”ニーズの拡大、単身世帯の増加による“おひとり様需要”の加速を背景に市場を拡大してきた。ニップンは2015年に参入して11年間、冷凍ワンプレートのパイオニアとして市場拡大に貢献してきた。
冷食市場全体が2025年までの直近5年間で13%増加し1兆円規模に成長したのに対して、冷凍ワンプレートは約3倍の212%増と著しい成長を見せたという。冷凍ワンプレート市場ではニップンが47%(2025年度、インテージSCI)のシェアを占めるトップメーカーだ。
一方で冷凍ワンプレートの年間購入率は14%と冷凍パスタ(43%)の3分の1に満たないという。同社が約5万人に調査したところ、未購入者は「おいしさへの不信感」を抱いていることが分かった。冷凍弁当に「おいしくない」イメージを持っている人が、冷食全般に比べて約7倍もいた。一度にレンジ加熱したら温めムラを生じ、すべての具材がおいしく仕上がるはずがない、パッケージ写真より量が少なそう、といった意見が見られたという。
他方でワンプレートのユーザーは「食事としての完成度」や「おいしさ」を評価していることも明らかになった。
ユーザーとノンユーザーのこの認識のギャップを埋めることで、市場拡大の余地があると見込む。新ブランドへの刷新により、おいしさへのこだわりと彩りを前面に押し出して、市場の活性化を図る考えだ。広告宣伝の計画も進めているという。
裏付けとなるのは同社の「おいしさ技術」だ。第1に温めムラへの不信に対しては、角が無く丸く仕上げた容器の設計と食材の配置への配慮が挙げられる。なお、容器には引き続き紙素材のモウルドトレーを採用している。第2に味わいへの不信に対し、食材に適したカットの大きさや調理方法へのこだわりが挙げられる。 新商品 18品中には既存メニューからの移行も多いが、新メニューとして「欧風カツカレー」「ハニーマスタードチキン&ペペロンチーノ」「海老と3種野菜のグラタン&オムライス」の3品を投入する。(新商品の詳細は後日詳報)
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大田尾社長が開かれたメディア発表会に登壇するのは今回が初めて。

大田尾社長=冷凍ワンプレートは共働き世帯の増加や生活スタイルの多様化など社会環境の変化を背景に大きく成長している。この成長を牽引してきたのが、私たちニップンがパイオニアとして開発し、市場を切り開いてきた「よくばりシリーズ」だ。発売以来、このカテゴリーでは変わらずメーカーシェアNo.1の支持をいただいている。
今回トップメーカーとして、冷凍ワンプレート市場をされに大きく成長させていくために、新ブランド「彩りごはん。」を立ち上げる。 今回の新ブランドの基盤となったのは、2023年秋から「オーマイプレミアム」で力を入れてきた消費者起点のマスターブランド戦略の展開だ。消費者が求める本質的な価値を追求し、提供してきたことがオーマイプレミアムの成功要因だった。その取り組みの過程で獲得したノウハウや知見を活かして、この「彩りごはん。」がオーマイプレミアムに次ぐ、第2のマスターブランドになるよう注力していく。
冷凍ワンプレートは長い間、簡便性で評価されてきた。一方、食事で最も大切なおいしさについては、まだ多くの消費者に十分理解を得られていないのが実態だ。この市場を牽引するトップメーカーとして、私たちが率先してその不信感を払しょくし、カテゴリー全体をおいしさの価値で底上げしていく必要があると判断した。 今回の新ブランドの発売には、「ひとくちひとくち、ココロはずむ。」というブランドメッセージの下、そうした強い思いと使命が込められている。おいしい食事は日々の満足度に直結するものだ。ニップンはこれからもおいしさの価値をさらに磨き上げ、それとともに生活者ひとりひとりのウェルビーイングに貢献していく。
〈米麦日報2026年8月5日付〉







