業界初「ガチャガチャ付き自販機」導入 親子との新たな接点創出へ、「ムテキッズ」認知拡大狙う/キリンビバレッジ

「ガチャガチャ付き自販機」を児童が体験
「ガチャガチャ付き自販機」を児童が体験

キリンビバレッジは、子ども向け健康飲料の新たな接点づくりに向け、飲料業界で初めてガチャガチャ機能を搭載した飲料自動販売機「ガチャえもんC」を導入する。7月下旬から東京都と千葉県のレジャー施設やスポーツ施設3か所でテスト展開し、親子が楽しみながら健康について考える機会を創出するとともに、自動販売機の新たな価値創出につなげる。

新たな自販機では、「キリン 生茶」「キリン 午後の紅茶 レモンティー」「同 ミルクティー」「小岩井 純水りんご」など対象商品1本を購入すると、ガチャガチャ機能を体験できる。ルーレット演出で金額表示欄に「777」が表示された後、専用ハンドルを回すと、子ども向け健康飲料「キリン つよいぞ!ムテキッズ」が1本受け取れる仕組みだ。

同社は、物価高などを背景に価格だけでなく体験価値が重視される中、自動販売機を単なる販売チャネルではなく、お客様との重要な接点と位置付けている。商品と体験価値を組み合わせることで、自動販売機1台当たりの収益性向上や新たな価値創出を目指す。

(左から)キリンビバレッジ 芳野執行役員とバディ企画研究所 山本取締役
(左から)キリンビバレッジ 芳野執行役員とバディ企画研究所 山本取締役

7月29日、テスト導入先の一つである東京都江東区の「BUDDYスポーツアリーナ」で開いた発表会で同社執行役員の芳野博郎自販機営業本部長は、「自販機で『楽しい』『また使いたい』と感じていただくことで、自販機1台1台の価値を高めたい」と狙いを説明。「親しみのある『生茶』や『午後の紅茶』を入口に、ガチャガチャのワクワク感を通じて『ムテキッズ』との新たな接点をつくりたい」と語った。

「つよいぞ!ムテキッズ」の接点拡大を図る
「つよいぞ!ムテキッズ」の接点拡大を図る

同社は今年3月、子ども向け健康飲料「キリン つよいぞ!ムテキッズ」を全国発売した。現在は量販店を中心に販売しており、自動販売機を通じて親子層との接点拡大を図る。

導入後は利用状況や購買行動などを検証していく。芳野本部長は「まずは3台でチャレンジし、売上や利用状況、お客様の反応を見ながら検証する。その後の展開を検討したい」と説明した。

設置場所については、親子で利用する施設を中心に選定した。今回の3施設は、「BUDDYスポーツアリーナ」のほか、千葉県市川市の大慶園と東京都北区王子駅前のサンスクエアビル(サンスクエアビルでは8月中旬から実施)。スポーツ施設などファミリー層の利用が多い場所で、結果を踏まえて導入台数の拡大を検討する。

バディ企画研究所取締役理事の山本大祐氏は、「親子で楽しみながら健康について話すきっかけになる。飲み物や食べ物で体がつくられることを学ぶ良い機会にもなる」と期待を寄せた。

自販機市場を巡っては、販売数量の減少や価格上昇など厳しい事業環境が続く。芳野本部長は「だからこそ新しい取り組みで可能性を見つけていくことが私たちの使命」と述べた。一方で、「今回の取り組みは自販機改革が目的というより、ヘルスサイエンス戦略を自販機で推進することが主眼」と位置付けた。

さらに、大人向け展開についても「ガチャガチャは大人にも人気がある。今後、お客様のニーズや提供価値が見えてくれば、大人向け企画も検討したい」と将来的な可能性に言及した。

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昭和26年(1951年)3月1日
発行:
昭和26年(1951年)3月1日
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