大塚製薬栄養素カレッジ、新・骨活&筋活コンディショニングセミナー開催
<新開氏が「骨・筋肉貯金」の重要性を強調、谷本氏は実践エクササイズ紹介>
大塚製薬は10月19日、「大塚製薬栄養素カレッジ」のセミナーを開催し、ビタミンDと身体活動の関係をテーマに、健康寿命の延伸に向けた栄養と運動の重要性を解説した。第1部では、日本栄養大学栄養学部特任教授の新開省二氏がビタミンD不足の実態や「骨・筋肉貯金」の重要性を説明。第2部では、順天堂大学スポーツ健康科学部教授の谷本道哉氏が食事や運動のポイントを解説し、参加者とエクササイズを実践した。進行は健康医療ジャーナリストの西沢邦浩氏が務めた。
「大塚製薬栄養素カレッジ」は、栄養素の基礎知識や食事、研究動向などを紹介する同社のウェブサイト。
第1部のテーマは『データで紐解く「ビタミンD×身体活動」の最新疫学~なぜ「運動」と「栄養」の掛け合わせが人生100年時代の動けるカラダを作るのか~』。新開氏は、歩行速度が身体機能や将来の健康状態を把握する指標の一つになると説明。歩行速度が遅い人ほど死亡リスクなどが高い傾向を示す研究を紹介し、日常生活における身体機能の維持が重要だと指摘した。
ビタミンDは、カルシウムの吸収を助け、骨の形成や維持に関わる栄養素で、筋肉の働きにも関係する。魚などの食品から摂取できるほか、日光を浴びることで皮膚でも生成される。
新開氏は、ビタミンD不足の実態についても説明した。東京慈恵会医科大学の研究グループが東京都内の健診受診者を対象に実施した調査を取り上げ、血中ビタミンD濃度が基準に達していない人が多くみられたことを紹介。また、鶴ヶ島市・鳩山町と女子栄養大学(現・日本栄養大学)が2025年に実施した調査では、40~70歳代女性の血中ビタミンD濃度が夏季に比べ冬季に低く、欠乏と判定された人の割合も高かったと説明した。
新開氏は、加齢に伴い骨量や筋肉量が減少することから、若いうちから蓄えておく「骨・筋肉貯金」の重要性を強調した。骨量は20~30歳代ごろにピークを迎えた後、徐々に減少するため、若いうちから栄養と運動を意識することが大切だと説明した。

第2部では谷本氏が、『明日から実践できる「新・骨活&筋活」コンディショニング』をテーマに、食事と運動を組み合わせて骨や筋肉を維持する方法を紹介した。ビタミンDを含む魚や卵、キノコなどを取り入れ、特定の栄養素に偏らず、さまざまな食品を組み合わせて食べることを勧めた。
運動では、骨に適切な負荷をかけることや、筋力トレーニングで体や重りを持ち上げる動作と下ろす動作の両方を意識することがポイントだと説明。短時間の運動を1日の中で複数回行う「エクササイズスナック」も提案し、食事前の筋力トレーニングや食後の散歩など、日常生活に運動を取り入れる方法を紹介した。参加型のエクササイズでは、ヒップスクワットを実演し、骨や筋肉に適切な刺激を与える動作を伝えた。







