「ロッテ×ことりっぷ」旅気分から来店へ、コラボ第18弾発売

「ことりっぷ 小さなチョコパイ〈馬車道十番館のティラミス〉」(左)を開発
「ことりっぷ 小さなチョコパイ〈馬車道十番館のティラミス〉」(左)を開発

ロッテは11月3日、旅行ガイドブック「ことりっぷ」(昭文社)とのコラボレーション第18弾として、横浜と神戸の老舗店の人気スイーツをモチーフにした菓子2品を全国で発売した。今回のテーマは「地元で長く愛される昭和から続く名店」だ。横浜の喫茶室「馬車道十番館」のティラミスと、神戸の洋菓子店「元町ケーキ」の苺とピスタチオのショートケーキの味わいを再現した。ロッテは発売を前に、横浜市の馬車道十番館でメディア向け取材会を開き、開発経緯やコラボの狙いを説明した。

同企画は2020年、コロナ禍で旅行が難しくなった人たちに、菓子を通じて旅気分を楽しんでもらいたいとの思いから始まった。これまで全国各地の人気店とコラボ商品を展開してきたが、近年は商品をきっかけに実際の店舗を訪れる消費者も現れているという。

◆横浜・神戸の名店スイーツを再現

今回、昭和から続く名店をテーマにしたのは、商品の味わいだけでなく、店舗そのものの魅力に目を向けてもらう狙いがあるという。ロッテのマーケティング本部第一ブランド戦略部チョコパイブランド課の相澤智樹氏は「魅力的なお店の基準は人それぞれだが、長く愛されていることは一つの分かりやすい指標になると考えた」と語る。

横浜の「馬車道十番館」は1970年に創業した。レンガ造りの洋館が特徴で、長年地元で親しまれてきた。同店のティラミスは、名物の焼き菓子「ビスカウト」の生地を使い、コーヒーのほろ苦さとすっきりした甘さが特徴となっている。

このティラミスをチョコパイで再現した新商品「ことりっぷ 小さなチョコパイ〈馬車道十番館のティラミス〉」では、チョコ、ココアパウダー、コーヒーを練り込んだケーキでマスカルポーネチーズを使用したクリームを挟み、チョコレートでコーティングした。

開発では、コーヒーの苦味とチーズの味わいを両立するのが難しかったという。相澤氏は「コーヒー感を強くすると、ティラミスらしさやチーズ感が弱くなってしまう。マスカルポーネチーズの味わいをしっかり残しながら、コーヒー感も際立たせられるようバランスにこだわった」と振り返る。試作を重ね、約1年かけて商品化した。

一方、「ことりっぷ ふんわりプチケーキ〈元町ケーキの苺とピスタチオのショートケーキ〉」は、1946年創業の神戸の洋菓子店「元町ケーキ」の人気商品をモチーフにした商品だ。ふんわりとしたピスタチオケーキで、苺とフランボワーズの果汁を使用したクリームを挟み、ピスタチオの風味と苺の甘酸っぱさを楽しめる味わいに仕立てた。2品とも8個入り、想定小売価格は税込345円前後。

◆チョコパイは3年連続で最高売り上げ更新

こうしたコラボは、チョコパイブランドの価値向上にもつながっている。相澤氏によると、同ブランドは2025年度まで3年連続で過去最高売り上げを更新した。通常品の底堅い売れ行きに加え、「チョコパイプレミアム」や「小さなチョコパイ」で新たな食シーンやユーザーを掴み、ブランド全体の成長を促している。

ロッテの相澤氏
ロッテの相澤氏

相澤氏は、「チョコパイはケーキに近い満足感を得られる菓子として受け止められている。コンビニスイーツやケーキの価格が上昇するなか、相対的なコストパフォーマンスの良さも評価されているようだ」とする。

今後は菓子売り場にとどまらず、土産市場やインバウンド需要の開拓を見据える。相澤氏は「チョコパイは少し良い菓子という印象を持っていただいており、土産品にも向く」と意欲を示す。

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昭和26年(1951年)3月1日
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