コカ・コーラ、唐揚げで食事需要開拓 日本の食事時飲用は主要40カ国平均の6分の1
日本では、昼食・夕食時に「コカ・コーラ」を飲む割合が主要40カ国平均の6分の1にとどまる。日本コカ・コーラは、唐揚げと「コカ・コーラ」の組み合わせを通じ、食事シーンでの飲用機会拡大に取り組んでいる。
6月19日には都内で「第17回からあげグランプリ」コカ・コーラ賞・スーパー惣菜部門最高金賞 受賞からあげと「コカ・コーラ」メディア試食会を開催し、一般社団法人日本唐揚協会と連携した取り組みを紹介した。

同社によると、日本国内で「コカ・コーラ」が飲まれている場面は、「食事と一緒」が大きい。外食での食事シーンが最も多く(32%)、家庭内の食事シーン(21%)、間食・余暇の時間(11%)がこれに続く(日本コカ・コーラ調べ、2024年10月~2025年9月)。一方、昼食・夕食時に「コカ・コーラ」を飲む割合は、主要40カ国平均の12%に対し、日本は2%にとどまるという(日本コカ・コーラ調べ、2025年1~12月)。
日本コカ・コーラ マーケティング本部 コカ・コーラTM事業部の北原皓介シニアディレクターは、「日本で『コカ・コーラ』が飲まれている機会は、実は『食事と一緒』が最も大きい。一方で、昼食・夕食時に『コカ・コーラ』が選ばれる割合は主要国に比べて低く、6倍の伸びしろがある」と説明した。
同社は1月から、「一緒だともっとおいしい。カラアゲとコカ・コーラ」キャンペーンを展開している。今回の試食会では、第17回からあげグランプリの「コカ・コーラ賞」と、スーパー惣菜部門最高金賞を受賞した企業の唐揚げを紹介した。
北原氏は、「唐揚げは日本人にとって、いつの時代も、いくつになっても大好きなおかず。日本全国どこでも楽しめる唐揚げと『コカ・コーラ』の組み合わせを、日本の食卓に広げていきたい」と話した。

日本唐揚協会の八木宏一郎専務理事は、からあげグランプリについて、「2010年にスタートし、今年で第17回となる」と説明した。スーパー惣菜部門は2019年に始まり、今年で8年目を迎えた。同部門は北日本、東日本、中日本、西日本の4エリアに分かれ、それぞれのトップが最高金賞となる。
今回のスーパー惣菜部門には103社がエントリーした。書類選考を通過した企業が各会場で実際に唐揚げを揚げ、スーパー惣菜としての特性を踏まえ、揚げたてではなく1時間経過した状態を審査員が試食して評価した。
八木氏は、近年のスーパー惣菜の唐揚げについて、「以前は25g程度の小ぶりな唐揚げが多かったが、最近は40g前後の大ぶりな唐揚げが増えている。肉を味わってもらうため、ブレッダー(まぶし粉)タイプで薄衣を追求する動きも強まっている」と説明した。
試食会では、「コカ・コーラ賞」と「スーパー惣菜部門最高金賞」を受賞した企業の唐揚げが紹介された。受賞した唐揚げは、地酒、醤油、にんにく、スパイス、山賊焼き、茶葉、親鶏、地域食材など、各社の特徴を反映したものが並んだ。

「コカ・コーラ賞」を受賞したのは8社。いわて生活協同組合の阿部ひまわり氏は、「旨味三昧!麹仕立ての鶏塩唐揚げ」について、「岩手の地酒『南部美人』の吟醸酒と、岩手県産鶏を煮込んだ白湯エキスを下味に使い、一晩漬け込むことで肉を柔らかくし、鶏の旨みを引き立てた」と説明した。塩味には岩手県八幡平市の麹屋が手がける麹ソルトを使い、揚げる直前に混ぜ込むという。

同じく「コカ・コーラ賞」を受賞したマルエツの安藤光氏は、「生醤油仕立て!醤油香る鶏旨唐揚げ」について、「白いご飯に合う唐揚げを作りたいという思いから開発した」と話した。生醤油、重ね麹醤油、特級濃口醤油の3種類をブレンドし、さらに醤油もろみを加えることで、醤油感と旨みを高めたという。

パン・パシフィック・インターナショナルホールディングスの西尾真季羽氏は、MEGAドン・キホーテの「究極のにんにく感!にんにくいまから」について、「にんにく好きに訴求する圧倒的なにんにく感が最大の特徴」と説明した。生のおろしにんにくと焙煎にんにくの2種類を使った特製だれで仕上げ、店内で一晩漬け込む手仕込み製法により、ジューシーで柔らかな食感を実現したという。

いなげやの渡辺武司氏は、「スパイス香る!げんこつ唐揚げ」について、「1個約130gと、通常の3~4倍ほどの大きさに振り切った唐揚げ」と説明した。15種類のスパイスとハーブを使い、食べた時の肉感やジューシー感を打ち出した。味はやや濃いめに仕上げており、渡辺氏は「コカ・コーラと非常に合う」と話した。販売開始から好評で好調な販売だという。

デリシアは発表会には参加しなかったが、「若鶏もも一口山賊」を提供した。長野県で半世紀以上にわたり親しまれてきたソウルフード「山賊焼き」を、より広く、より手軽に届けたいとの思いから唐揚げサイズにアレンジした商品。下味には地元長野のメーカーの商品を使用し、かつお節と昆布だしの旨み、にんにくのパンチを特徴とする。

そごうマートの向井美穂氏は、「山椒レモン唐揚げ~茶葉を添えて~」について、「働く女性の夜のお酒が進む唐揚げ」をコンセプトにしたと説明した。レモン果汁や果皮を使った爽やかな味わいに、茶葉を添えた唐揚げとして紹介した。

北日本スーパー惣菜部門で最高金賞を受賞したユニバースの本間康之氏は、「八のちから!ユニバの塩から揚げ」について、「一粒の唐揚げに青森の魅力を表現したかった」と話した。青森県・岩手県で生産される「天日鶏」を一度も冷凍せずに使い、青森県産米粉、りんご果汁、にんにく、八戸の酒蔵の酒粕などを組み合わせた。

東日本スーパー惣菜部門で最高金賞を受賞したイオンリテールの元持毅則氏は、「唐揚げ唐王」について、「肉感のある薄衣、ジューシー感、食べ飽きないおいしさを追求した」と説明した。からあげグランプリの審査後から開発を始め、今回のグランプリ当日の朝まで調整を続けたという。同商品は3年連続で最高金賞を受賞している。

中日本スーパー惣菜部門で最高金賞を受賞し、「コカ・コーラ賞」とのダブル受賞となったマルアイの内田滋氏は、「旨味あふれる!親鶏むね唐揚げ」について、「親鶏を使っていることが最大の特徴」と説明した。親鶏は若鶏に比べて肉質が硬い一方で旨みが強く、その旨みやコクを生かした味の濃さを強みにしたという。

西日本スーパー惣菜部門で最高金賞を受賞したフレスタの島元真一氏は、「ぶちうま!広島ハーブ鶏むね旨塩唐揚げ」について、地元の「広島ハーブ鶏」を一度も冷凍せず、チルドの鮮度を重視して使っていると説明した。下味は地元食材を使った醤油や塩麹などでシンプルに仕上げているという。店舗従業員の研修を重ね、おいしい状態で提供できるよう取り組んでいることも紹介した。

北原氏は、「コカ・コーラ賞」の審査について、唐揚げとしてのおいしさに加え、「味が強く、特徴があり、『コカ・コーラ』との相性が分かりやすいものを重視した」と説明した。「にんにくやスパイスなど、味の変化やフックがあるものは、初めて『コカ・コーラ』と合わせる人にも楽しんでもらいやすい」と話した。
店頭での連動も始まっている。北原氏によると、コカ・コーラシステムのボトラー社とも協力し、イオンリテールでは同社の「唐揚げ唐王」のパッケージに「コカ・コーラ」商品が入ったシールを貼り、店頭で展開しているという。
食事時の飲用拡大については、「1、2年でどうにかなる問題ではなく、消費者の習慣になっていく必要があるため時間はかかる。ただ、日本だけが特殊なわけではない。時間をかけて、諸外国に追いつき、さらに超えていくことを目指してマーケティングを続けたい」と述べた。足元の「コカ・コーラ」の販売は、前年を上回り好調に推移しているという。
八木氏は、日本の唐揚げの特徴のひとつとして、肉そのものに味を入れる点を挙げた。「世界にはフライドチキン、油淋鶏(ユーリンチー)など、鶏を揚げる料理は多くあるが、日本の唐揚げは肉にしっかり味を入れる。揚げた後に味を付けるのではなく、衣に味を付けるだけでもなく、前の晩から仕込むなどして、肉まで味を入れることが日本のこだわりだ」と説明した。
そのうえで、「大分の有名店などでは、以前からコカ・コーラの瓶の自動販売機やコカ・コーラ商品が自然に置かれていた。誰かがお願いしたわけではなく、唐揚げとコカ・コーラはもともと合うものとして存在していた」と話した。今回の試食会では、スーパー惣菜として展開される各社の特色ある唐揚げと「コカ・コーラ」の組み合わせが紹介された。







