伊藤園、水出し提案で夏場のリーフ需要喚起へ 越谷レイクタウンで「ICE GREEN TEA FEST.」開催
伊藤園は、リーフ茶市場の活性化に向け、水出し茶を軸に夏場の飲用機会の拡大を図る。6月27、28日の2日間、埼玉県越谷市のイオンレイクタウンkazeで「ICE GREEN TEA FEST.(アイスグリーンティー フェス)」を開催。ティーバッグやリーフ茶を使ったアレンジティーや水出し茶など、日本茶の新たな飲用シーンを提案した。
同社マーケティング本部リーフブランドグループブランドマネージャー兼リーフ・TBインスタント商品開発チームチーフの鍋谷卓哉氏は「夏にも日本茶を気軽に楽しんでいただける飲み方を提案し、新たな需要につなげたい」とイベント開催の意図を説明した。

「夏はアイスコーヒーや紅茶を選ぶ方が多く、リーフ茶は秋冬に比べて販売構成が小さくなる。そのため、夏でも日本茶を楽しめる飲み方を提案していくことが重要だ」と説明。
水出し茶については、「氷と冷たい水、茶葉があれば誰でも簡単に淹れられる。冷水で抽出することで渋みや苦みを抑え、うま味を引き出せるため、小さな子どもでも飲みやすい味わいになる。夏の水分補給の選択肢として広げていきたい」と話した。

イベントでは、「さらさら緑茶」「さらさらほうじ茶」と「アサイーボウルSmoothie パウチ150g」を組み合わせたセパレートティー、「香るCold Brew Tea」の試飲などを通じ、リーフ茶の新たな楽しみ方を提案した。
ステージでは、スウェーデン出身の日本茶インストラクター、ブレケル・オスカル氏が、水出し茶(コールドブリュー)の魅力を紹介。「冷たい水で抽出すると苦味や渋みを抑え、甘みとうま味を引き出せる。難しい温度管理も不要で、誰でも手軽に楽しめる」と説明した。また、「日本茶には正しい淹れ方はなく、自由に楽しめることが魅力。遊び心を持って日本茶を身近に楽しんでほしい」と呼び掛けた。

実演では、「一番摘みのお~いお茶 かなやみどりブレンド」を使用した水出し茶を紹介。同商品は国産一番茶100%使用で、鹿児島県産の希少品種「かなやみどり」を50%以上ブレンドしたリーフ茶。濃厚な味わいと飲み口に広がる香り、鮮やかな水色が特長という。オスカル氏は「甘みと美しい水色が魅力で、私も好きな品種」と紹介し、水出しでうま味や甘み、爽やかな香りを楽しめると説明した。
同社では約20年前から水出し茶の提案活動を継続している。店頭やイベントで提案活動を続けており、鍋谷氏は「子どもの頃に水出し茶を飲んだ経験が、大人になっても日本茶を選ぶきっかけになればうれしい」と話す。
また、全国で実施するイベントでは、社員自らが顧客と接点を持つことを重視。社内の「ティーテイスター」制度を通じて日本茶の知識を身に付けた社員が店頭に立ち、「お客様の生の声を直接聞くことが、商品づくりや販促につながる」と語った。
リーフ商品の販売状況については、「3月に価格改定を実施したことで金額ベースでは効果が見え始めている一方、数量ベースではやや厳しい状況が続く」と説明。一方で、「コーヒーなど他の嗜好品も価格改定直後は数量が落ち込むが、その後は回復している。日本茶も品質や価値を伝え、お客様に選ばれる商品であり続けたい」と話した。







