猛暑で「飲める氷」アイススラリー広がる 麦茶、490mlPET、小分けタイプも

アイススラリー市場を開拓してきた大塚製薬の「ポカリスエット アイススラリー」(中央)。大正製薬(右)や伊藤園(左)も商品を展開
アイススラリー市場を開拓してきた大塚製薬の「ポカリスエット アイススラリー」(中央)。大正製薬(右)や伊藤園(左)も商品を展開

猛暑が続く中、活動前に体を冷やす「プレクーリング」への関心が高まり、「飲める氷」とも呼ばれるアイススラリー商品の投入が相次いでいる。アイススラリーは細かな氷の粒子が液体に分散した飲料で、水よりも高い冷却効果が期待されることから、暑熱環境で運動や作業を行う前に体温を下げる手段として活用されている。2025年6月の改正労働安全衛生規則施行による職場での熱中症対策の強化なども背景に、今年は飲料メーカーだけでなく食品メーカーにも商品化の動きが広がっている。

こうしたアイススラリー市場を先行して開拓してきたのが大塚製薬だ。2018年に「ポカリスエット アイススラリー」を発売。発売当初から消防士など過酷な暑熱環境で活動する人に向けて提案し、深部体温に着目した「プレクーリング」の普及を進めてきた。近年はスポーツ現場や屋外作業などで活用が進んでいる。また、大正製薬も2021年からアイススラリー商品を展開。現在の「リポビタンアイススラリー Sports」は、クエン酸やビタミンB群、塩分を配合した120gの商品だ。

小分けタイプのUHA味覚糖「忍者めしアイススラリー すっきり柑橘味」(左)と、490mlPETのサントリー「GREEN DA・KA・RA ほぐれる氷のアイススラリー」
小分けタイプのUHA味覚糖「忍者めしアイススラリー すっきり柑橘味」(左)と、490mlPETのサントリー「GREEN DA・KA・RA ほぐれる氷のアイススラリー」

今年は、4月20日にUHA味覚糖が「忍者めしアイススラリー すっきり柑橘味」を発売した。176g(22g×8個)の個包装タイプで、塩分に加えてカルシウムやマグネシウム、クエン酸を配合。ハードグミ「忍者めし」ブランドから、食品メーカーとしてアイススラリーカテゴリーへ参入した。

スポーツドリンクだけでなく、茶系飲料など選択肢も広がっている。伊藤園は5月25日、「健康ミネラルむぎ茶 アイススラリー」を発売した。茶系飲料では初(同社調べ)のアイススラリー商品として投入。120gスパウト付きパウチ入りで、凍らせてもんで飲む仕様とし、誤飲防止キャップを採用するなど、子どもから高齢者まで利用しやすい設計とした。

サントリービバレッジ&フードは7月7日、「GREEN DA・KA・RA ほぐれる氷のアイススラリー」を全国のセブン-イレブンで順次発売した(一部店舗を除く)。同ブランド初のアイススラリー商品となる。490mlPET(税別230円)で、水分補給と体の冷却を両立。甘さを抑えた味わいとし、厚生労働省が熱中症予防で示す塩分摂取の目安を踏まえた中身設計としている。

飲料各社に加え食品メーカーにも広がるアイススラリーは、猛暑を背景に暑熱対策商品の新たな選択肢として普及しそうだ。

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創刊:
昭和26年(1951年)3月1日
発行:
昭和26年(1951年)3月1日
体裁:
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