パティーズフードグループ「ミートパイの文化を日本に根付かせたい」 / 日本市場の開拓に本腰、FC東京オフィシャルパートナー就任で販促強化へ
「スポーツ観戦には欠かせない、ミートパイの文化を日本に根付かせたい――」。力強く語ったのは、オーストラリアの冷凍食品企業、Patties Food Group(パティーズフードグループ)のPaul Hitchcock(ポール・ヒッチコック)CEO(最高経営責任者)だ。
ミートパイで知られる「Four’N Twenty(フォーン・トゥエンティー)」ブランドを手掛ける同社は、日本市場の開拓に向け今秋以降、販促を強化する方針だ。8月1日には、サッカーJ1リーグ所属のFC東京とオフィシャルパートナーシップを締結し、スポーツを入り口に、同ブランドの認知度向上と拡販につなげていくという。
同社は、1966年にオーストラリア・ビクトリア州で創業。冷凍の惣菜やデザート、チルド食品などの製造・販売を手掛ける食品メーカーで、年間売上高は1,000億円規模を有する。冷凍のミートパイ「フォーン・トゥエンティー」は、60年以上にわたって支持されている同社の主力ブランド一つで、同カテゴリーでは売り上げNo.1。日本市場には2023年に進出し、現在、イオンやコストコなどの店舗で販売されている。輸入・販売代理店は、伊藤忠商事。
日本では主に「ミートパイ ビーフ」と、チーズ入りの「ミートパイ ビーフ&チーズ」の2品を展開。外側のパイ生地はサクサクとした食感が特徴で、中のフィリングは100%オーストラリア産ビーフを使用した旨み豊なグレイビーソースで仕上げている。電子レンジで加熱後、トースターで温めるひと手間で、本場の味が手軽に楽しめる。

「フォーン・トゥエンティー」は片手で食べられる手軽さから、オーストラリアでは、ビールやソフトドリンクとともに、スポーツ、特にフットボールやラグビーの観戦中に最も喫食されている食べ物の一つ。同社は、「食とスポーツで人々をつなぐ」という考えのもと、「Australian Football League」や「Australian Olympic Team」とパートナーシップ協定を締結するなど、様々なスポーツを応援してきた。
こうしたスポーツファンへの訴求を日本でも強化していくため、締結したのがFC東京とのパートナーシップで、これまでの海外投資では過去最大規模のプロジェクトになるという。1日の公式戦から、FC東京の選手が着用する公式ユニフォームショーツ背面右箇所に、「フォーン・トゥエンティー」のロゴが掲出されたほか、スタジアムやデジタルメディアを通じた立体的なブランド発信、スタジアム内LED看板へのロゴ掲出、FC東京ホームゲーム(味の素スタジアム)でのコラボキッチンカーの出店などが予定されている。
締結に合わせ来日したヒッチコックCEOは、「FC東京との提携が、日本における長期的な成長を後押しするためのユニークな架け橋となると確信している」と強調した。FC東京との提携を機に、商品の認知度向上につなげていくほか、秋以降、日本市場に合わせた新たなカテゴリーでの商品展開も予定されている。個食タイプやファミリー層をターゲットとした商品などの拡充も進めていく予定で、ヒッチコックCEOは「冷凍食品の売り場が拡大傾向にある日本は、魅力的な市場。購入できるタッチポイントを増やしていくことで、拡販につなげていきたい」と語った。
新商品の積極的な投入に加え、コンビニなど新たな販路先の開拓で、今後1年間で金額・数量ともに現状の2倍を目標に掲げており、日本における事業展開を加速していく方針だ。
〈冷食日報 2026年9月8日付〉







