牛肉3.4万t・前年月比12%減、豚肉5.7万t・10%減-12月畜産物輸入

財務省が29日に発表した貿易統計によると、14年12月の主な畜産物の輸入量は牛肉が3.4万t、豚肉が5.7万t、鶏肉が4.2万tとなった。牛肉・豚肉は本紙予想よりも3千tずつ多めの輸入となり、それぞれ前年実績を下回った半面、鶏肉は2ケタの伸びとなった。

[牛肉]チルドは前月からわずかに増えて1.8万t(前年同月比7.5%減)、これに対してフローズンは8千t減って1.6万t(同17.7%減)に。フローズンは昨対でも17.7%下回った。今月15日の日豪EPA発効の影響もあって通関を抑制したものとみられる。牛内臓も4,533t(2.8%減)に止まっている。

[豚肉]チルドは前月から6千t弱増えて2.8万t(2.4%増)となり、再び3万tに近い水準となった。関税緊急措置回避のためフローズンは2.9万t(19.4%減)となり、3万tを割ったのは03年8月以来となる。豚肉調製品も1.3万t(21.3%減)となり、平均輸入単価は㎏当たり456円と前年よりも17%高値となった。このうち米国が7,301t(32.0%減)、中国2,968t(27.1%増)。

[鶏肉・その他]鶏肉は本紙予想より3千t少ない4.2万t。秋以降、ブラジルの船積みが4万t近い水準で推移する一方、国内在庫も多めにあるが、昨対では16.9%増加となり、年間の累計でも47.5万t(前年比14.7%増)となった。家きん調製品の輸入は3.8万t(9.6%減)となり、うち中国が1万8,878t(15.5%減)、タイが1万9,019t(0.7%減)。羊肉は12月が1,733t(13.3%増)、累計でも2万t(12.2%増)に回復。馬肉も12月は269t(8.1%減)だが、年累計では4,478tとほぼ前年並みの水準に終わった。