3月の豚肉の動検数量は8.3万t、豚肉輸入量は6.7万t前後か

動物検疫所は15日、2015年3月の検疫数量速報を公表したが、豚肉は8万2,902t(対前年比5.2%増)となった。これから3月の豚肉輸入量を推計すると、6万7,000t前後(前年比8%増)と前月を1万3,000t前後上回ると見込まれる。チルドは米国西海岸での港湾労使問題の影響を受けたものの、当初予想ほどは減らなかったとみられる。また、フローズンでは前年3月からの相場高騰を受けて、ハムソーメーカーの手当てが早めに行われた結果とみられる。

豚肉の輸入量と動物検疫所の豚肉の検疫数量の推移は表の通りで、3月の豚肉調製品を1万4,000t、年度末で国内の輸入品在庫が多いため、4月以降への通関先延ばしを2,000t前後と仮定した場合、豚肉の輸入量は6万7,000t前後(前年同月は6万1,991t)と見込まれる。うち、チルドは2万2,000t前後(前年同月2万4,947t)、フローズンは4万5,000t前後(同3万7,044t)と見込まれる。