5月輸入は牛肉4.2万t、豚肉6.8万t、鶏肉3.9万tか-貿易速報から推計

2015年5月の貿易速報、動物検疫数量などから推計すると、輸入通関量は豚肉で6万7,500t前後、牛肉で4万1,500t前後、鶏肉3万9,000t前後と見込まれる。牛肉は、4月に日豪EPAの関係で5.8万tの輸入があったが、今回は前月比で1万6,000t減少し通常ベースに戻ったとみられる。また豚肉は前月比で6,000t減少したが、引き続き高水準の輸入となっている。鶏肉は、4月は一部で3月入船がずれ込んだことで4.8万tに達したが、5月はこれを7,000t前後下回ったとみられる。

財務省の2015年5月の貿易速報によると、肉類の総輸入量は前年比4.8%減の21万3,372tとなった。地域別には、米国は前年比5.8%減の6万985t、EUが18.0%減の2万2,560t、アジアが1.4%減の4万1,874t(うち中国1万6,248t、アセアン2万5,501t)だった。また、その他の地域(豪州、ブラジル含む)が1.4%減の8万7,953t。前月比では全体で3万1,797t減少し、米国は3,219t増、EUは4,411t減、アジアで4,001t減、その他の地域は2万6,604t減少した。前月に極端に多かったその他の地域で大幅に減少した。

5月の動物検疫数量は、牛肉が前年比3.4%増の4万8,416t、豚肉が8.1%減の8万4,655t(一部既報)、家きん肉が9.8%増の5万7,545t、家きん調製品が42.8%減の1万1,510tとなった。前月比では、牛肉で4,931t減、豚肉は4,204t減、鶏肉は676t増、家きん調製品は736t減となった。

これらから推計すると、5月の牛肉輸入量は4万1,500t前後(豪州2万4,000t、米国1万4,500t、NZ2,000t、カナダ500t、メキシコ500t)が見込まれる。豚肉は6万7,500t前後(EU2万t、米国2万6,000t、カナダ1万4,000t、メキシコ5,000t、チリ2,500tなど)。鶏肉は3万9,000t前後(ブラジル3万1,000t、タイ6,000t、米国2,000tなど)とみられる。また鶏肉調製品は3万t前後と見込まれる。