名誉賞に福島県湯浅ファーム出品牛、単価1万89円で小川畜産が購買-全農共励会

JA全農ミートフーズは3日、東京食肉市場で第17回全農肉牛枝肉共励会を開いた。和牛去勢192頭、和牛雌73頭、交雑35頭の合計300頭が出品された。名誉賞には福島県JA会津いいでの湯浅ファームの出品牛「杢内318」が選ばれた。名誉賞の「杢内318」は和牛去勢A5、枝単価1万89円、枝肉金額585万1,620円で小川畜産興業が購買した。

最優秀賞は(3点)は、▽和牛去勢の部:宮城県JAあさひな、村田直利氏出品牛「慎高1」A5、枝単価3,529円、枝肉金額217万7,393円、ツジモトが購買、▽和牛雌の部:岩手県JA岩手ふるさと、渡辺悟氏出品牛「55ごとう」A5、枝単価5,085円、枝肉金額202万8,915円、三島亭が購買、▽交雑の部:栃木県JAしおのや、手塚大輔氏出品牛「美津照重」A5、枝単価2,655円、枝肉金額169万6,545円–が受賞した。

セリ終了後には、全農ミートフーズ本社で褒賞授与式(=写真)が行われ、全農畜産総合対策部桑田義文部長は「全農グループは畜産農家に対するトータルな支援を使命としている。生産資材面では、安定確保への取組に加え、飼料米の使用拡大も積極的に取り組む。29日を肉の日として国産牛肉の販売促進消費拡大キャンペーンを打ち、国の内外に焼肉店や和食レストランを開店、和牛を中心とした牛肉の輸出に取組み国産牛肉の需要拡大に取り組んでいる」とあいさつした。

審査委員長を務めた日本食肉格付協会の青島正泰専務は名誉賞について「受賞した湯浅ファームの出品牛は、枝肉重量580㎏、ロース芯面積108?と100?を大きく超え、バラ厚11cmと驚異的な厚さ、皮下脂肪は1.8cmと筋肉が行き渡った素晴らしい枝肉だった。BMsは12で、脂肪交雑もストライプが入った素晴らしいものだった。審査委員9人のうち8票をとり名誉賞に選ばれた」と評価した。