牛肉4.6万tで前年比1%減、豚肉7.2万t・19%減、鶏肉4.5万t・7%増-7月畜産物輸入

財務省が27日に発表した貿易統計によると、7月の主要な畜産物の輸入量は牛肉が前年同月比0.8%減の4.6万t、豚肉が同19.2%減の7.2万t、鶏肉が同6.5%増の4.5万tに上った。牛肉と豚肉はともに前月から7千t強増え、本紙予想よりも各3千t上回った。

[牛肉]チルドは1.8万t、フローズンは2.8万t。コスト高と末端需要の弱さを受けて、チルドは前年同月比で13.5%減少となった。フローズンは同9.3%増と前年実績を上回っているが、前年同月が外貨高騰で少なかった影響もある。牛内臓のタンは6.1%減となったが、1㎏当たりの輸入単価は17%高値にある。

[豚肉]全体量としては3カ月ぶりに7万t台の輸入になったが、内訳をみるとチルドが前月から7千t弱増えて3.1万t・25.7%増と、チルド単体としては89年以降初の3万t台の輸入となった。稼働日の関係や季節的な国産豚価の上昇と北米産の外貨低下などが大量輸入につながったものとみられる。フローズンは4.1万tだが、前年の大量輸入の反動で36.4%減少している。豚肉調製品では米国が9,467t(2.3%減)、カナダ1,518t(12.6%減)、中国が1,471t(18.5%減)といずれも昨対割れとなった。

[鶏肉・その他]鶏肉は前月から2千t弱減っているが、前年同月比6.5%増と2カ月連続で前年実績を上回った。価格優位性から輸入量は増加基調にあり、年累計では13.1%増加となっている。鶏肉調製品は中国が1万7,050t(13.9%減)、タイが2万2,232t(32.5%増)とタイへのシフトがうかがえる。