畜産クラスター計画では、機械や施設整備による貢献の明確化を求める-畜産課長会議

農水省は17日、省内で2015年度第1回畜産課長会議を開催した。16年度畜産部予算概算要求について畜産関連の各課から説明があった。このうち畜産企画課は畜産クラスターについての仕組みの見直し、計画の変更について解説。畜産クラスター協議会には、計画の取組類型を示してこれに沿う形での計画を求めるほか、施設整備については地域の収益性向上へどの程度寄与するかを明確にすることを求める。

開催に当たり、大野高志畜産部長(=写真)は16年度概算要求について、畜産クラスター事業の大幅増額などに触れた上で、「経営安定対策など含め2,335億円を要求、15年度の当初予算と比べ238億円の大幅増額の予算要求をしている。畜産部を挙げて、予算の獲得に全力で傾注していきたい」とあいさつした。また、畜産クラスター事業は農業・農村の所得向上と地域の活性化・再生の手段となるものだとしたうえで「個人経営に対しても機械、施設整備の支援ができる画期的な事業だが、施設整備をしたければ畜産クラスターを使えばいいという考え方になっている場合がある。しっかりした計画がある一方で、機械、施設の整備をしたいという面が前面に出ているものもある。酪肉近は5年ごとの見直しであり、少なくとも5年間は継続していきたい看板事業であり屋台骨でもあると考えている。地域の真の活性化につながるよう、当初の目的を達成してほしい」と語った。