牛肉4.1万tで前年比15%減、豚肉7.6万t・24%減-10月畜産物輸入

財務省が26日に発表した貿易統計によると、10月の主要な畜産物の輸入量は、牛肉が4.1万t(前年同月比15.1%減少)、豚肉が7.6万t(24.1%減)、鶏肉が5.7万t(20.4%増)となった。豚肉と鶏肉は前月からそれぞれ1.2万t、7千t増加し、当初予想を6千t・4千tも上回る結果となった。

[牛肉]チルド・フローズンともに輸入量は前年同月に対して1割強下回っている。豪州産がわずかに減少したほか、コスト高で米国産が3割程度大幅に落ち込んだことなどが影響した。もっとも、昨年同時期に外貨が高騰した反動もあり、フローズンの骨抜き肉の輸入単価は473円と前年同月比で11%低い。

[豚肉]前年同月が10万t近い輸入だった反動で昨対では24.1%減となっているが、それでも7.6万tは今年で最も多いボリューム。とくに、チルドでは3.2万tと3カ月ぶりに3万tの大台を超える輸入となっている。フローズンもEUからの輸入が多く、4万t 台に上った。また豚肉調製品は米国が1万292t(前年同月比66.2%増)、カナダ659t(72.8%減)、中国2,254t(1.2%増)、タイ425t(24.0%増)となっている。

[鶏肉]ブラジル、タイともに前年同月よりも4千t強多く、単月の輸入としては02年11月(5万615t)以来、約12年ぶりの5万t越えとなった。家きん調製品のうち中国は1万5,753t(6.1%減)、タイが2万3,569t(20.5%増)とタイへのシフトがうかがえる。