牛肉4.5万tで前年同月比8%増加、豚肉6.6万t・23%増-11月畜産物輸入

財務省が25日に発表した貿易統計によると、11月の主要な畜産物の輸入量は、牛肉が4.5万tで前年同月比8.4%増加、豚肉が6.6万tで同22.8%増、鶏肉が3.9万t・6.6%減となった。本紙予想よりも鶏肉が下回ったのに対して、牛肉と豚肉は多く、とくに牛肉は5千tも上回った。また羊肉が1,247t・15.8%減少した半面、家きん調製品は3.8万tで同6.1%増、豚肉調製品も1.4万t・16.4%増、馬肉が424t・12.4%増とそれぞれ前年実績を上回った。

[牛肉]11月はチルドが前月から600t弱減少した半面、フローズンが3,800tほど増加、前年比ではともに上回った。年末需要期に向けた手当てと一部未通関玉の繰入れがあったとみられる。ただ、国内マーケット事情を受けて年累計では前年同期比5.7%減と下回った。

[豚肉]前月から1万t少ないが、テーブルミート主体のチルドは2.9万t・27.9%増と高水準の輸入が続いている。フローズンは3.7万tで、ことしの単月平均ではやや少ないレベルだが、前年同月が3.1万tと少なかったため、昨対では19.1%増となっている。