1月の豚肉動検数量は前月比1.3万t増の9.1万t、豚肉輸入量7.7万t前後か

1月の豚肉輸入量は、11~12月のフローズン輸入量が少なかった反動で、前月比1万t前後増加し7.7万tに達すると見込まれる。動物検疫所は15日、2016年1月の輸入畜産物検疫数量速報を公表したが、豚肉は9万1,381t(対前年比31.4%増)となった。11~12月は7.7万t前後と少なめだったが、今回は12月に比べ1.3万t増加した。ここから1月の豚肉輸入量を推計すると、7.7万t前後と見込まれる。

豚肉の輸入量と動物検疫所の豚肉の検疫数量の推移は表の通りで、1月の豚肉調製品の輸入量を1万4,000t前後、未通関分の通関などを勘案した場合、豚肉の輸入量は7.7万t前後(前年同月は5万3,981t)と見込まれる。前月比ではフローズンを中心に1万t前後増加する見通し。

1月の内訳は、チルドは一部で加工用のスソ物を含むため2万9,000t前後、フローズンは4万8,000t前後と見込まれる。11月は6.6万t(チルド2.9万t、フローズン3.7万t)、12月は6.8万t(チルド2.9万t、フローズン3.8万t)と、フローズンは欧州からの入船遅れもあって少なめだったが、1月は欧州からの入船が安定し、その分、輸入が上積みされたと見込まれる。本来、3月末の決算期を控え、フローズンの輸入量は絞られるが、12月末時点の輸入フローズン在庫が13.2万tまで削減され、12~1月中旬には一部のアイテムで玉薄となっている中で、多めの輸入となったもの。2月に入り、不足していたアイテムの玉薄状態も徐々に解消されている。