グループ売上高は早期に1兆円の大台を目指す-宮下伊藤ハム米久HD社長

伊藤ハムと米久は1日、共同株式移転の方法により両者の完全親会社となる伊藤ハム米久ホールディングスを設立し、東京証券取引所市場第一部に上場したと発表した。

宮下功伊藤ハム米久ホールディングス社長(=写真)は就任挨拶で、「ホールディングスの事業規模は、伊藤ハム、米久の業績見通しの単純合計で売上高は8,000億円を超え、純利益も100億円を上回る。まずは健全に事業規模を拡大しながら、早期に売上高を1兆円の大台に乗せ、基礎収益力も向上させたい。そして中長期では、売上、利益ともに業界ナンバーワン企業となり、業界のリーダーを目指す」と意気込みを語った。

社員に向けて、「一つ目に、判断基準に関してのものさしを“利益”に統一し、より収益性を高めることを判断・行動基準にしてほしい。二つ目は、会社を良くしたいという強い情熱をベースに、会社のお金を自分のお金のように考えられるセンスを持ってほしい。これは経営

を行う上で最も重要であり、業務上で使うお金や、受け取るお金、さらには利益や損失を自分のお金のごとく増える喜びや失う痛みを感じられるようになってほしい。三つ目は、夢中で仕事に取り組むこと。夢中で仕事をすると、体中からアドレナリンがあふれ出し、仕事に熱中でき、より困難な課題や目標になればなるほど、闘志が沸きやる気になる」と語った。

最後に「従業員全員が、夢中で仕事に取り組む組織にしたい。皆さんも各人の個性を生かして、判断・行動基準と価値観を共有し、強くて品格のある業界ナンバーワン企業を目指そう」と呼びかけた。