ハムソー9社の16年3月期売上高9.2%増、営業利益9.6%増も経常5.5%減

ハムソー・食肉関連各社の16年3月期連結決算によると、対象企業9社(一部2月期決算、13カ月決算の米久除く)の売上高は前年同期比9.2%増、営業利益9.6%増、経常利益5.5%減、当期純利益は18.2%減と、増収減益となった。当期純利益の減少が大きいが、海外子会社ののれんの減損損失や、前期に計上した「段階的取得に係る差益」(株式の一部を保有する会社を子会社化する際に生じる利益)がなくなったことが主な要因。また原燃料価格の好転、輸入牛肉での米国の現地相場暴落による評価損の発生などプラス要因とマイナス要因が錯綜した。売上面ではハムソー部門で下期にWHO問題が大きく影響し減収となった。

食肉加工メーカー10社の売上高は3兆3,018億円(1,000万円以下切り捨て、以下同じ)だったが、このうち米久が決算期変更による13カ月決算となりで前期との比較ができないため、米久を除く9社で前期との比較を行った。それによると、対象9社のうち8社で増収、減収は1社だった。1社は、ハムソーで低価格志向が強まったこと、WHO問題の影響が大きく響き全体でも0.5%の減収となったもの。