5月の黒毛は79万円と高値ながらも前月をわずかに下回る-機構・素牛価格

農畜産業振興機構がまとめた5月の家畜市場の肉用子牛の取引価格によると、黒毛和種は前年比で24%高の79万円となった。ただ、昨年12月に70万円台に乗せ、その後、過去最高を更新してきたが、今回は7カ月ぶりに前月を下回った。5月は連休が終り不需要期に入り、出荷が少なかったことも要因だが、素牛価格の上昇に歯止めがかかったのか注目したい。なお、6月15日現在では78.7万円と、5月価格をわずかに下回っている。

なお5月の黒毛和種の取引頭数は、5.3%減の2.7万頭と、引き続き5%前後の減少が続いている。

褐毛和種は、前年比で27%高の66.8万円、前月比は2.2万円下げた。4月は過去最高の69万円だったこともあり、若干下げ幅が大きくなった。

交雑種は、取引頭数が9%減と大きく下げ、価格も6%高の39.7万円となった。前月比でも9千円上昇した。ホルスは、取引頭数は28%増加したが、価格は15%高の21.8万円となった。