日本ハム・ハムギフト「北海道 プレミアム 美ノ国」発表会を開催、北海道産原料肉に限定、イメージキャラクターに大泉洋

ハムギフト「美ノ国」発表会(井川伸久代表取締役社長と、俳優の大泉洋さん)/日本ハム
ハムギフト「美ノ国」発表会(井川伸久代表取締役社長と、俳優の大泉洋さん)/日本ハム

日本ハムは5月17日、東京都内でギフトブランド「美ノ国」新商品・イメージキャラクター発表会を開催した。

日本ハムはギフト市場で展開してきた国産豚肉原料使用ハムギフト「美ノ国」を、今中元から北海道産原料肉に限定した「北海道 プレミアム 美ノ国」に進化させる。17年間にわたって積み上げてきたハムづくりの技はそのままに、北の大地で育てられた豚肉のみを使い、丁寧に仕上げたハムギフトとして展開していく。

発表会では、井川伸久代表取締役社長、岸本栄執行役員マーケティング統括部長らが出席して、「北海道 プレミアム 美ノ国」の概要などを説明。また、「北海道 プレミアム 美ノ国」のイメージキャラクターに就任した俳優の大泉洋さんが登場し、新ブランドのおいしさや魅力を個人の感想を交えて伝えた。

井川社長は冒頭、「当社は、企業理念にある『食べる喜び』をベースに1942年から現在まで事業を継続してきた。現在、グループVision2030『たんぱく質を、もっと自由に。』のもと、グループ全体で1つの方向に向けて取り組みを進めている。今後はより不確かな時代になるが、多様性への対応、培養肉などの新しいたんぱく質、世界に向けたたんぱく質の供給などにも取り組んでいる。また、スポーツエンターテイメントとして、3月には北海道ボールパークFビレッジを開業した」と日本ハムの取り組みを紹介。

北海道における事業として、「1961年に旭川でハム・ソーセージ工場が操業を開始して以来、当社と北海道は60年以上の関わりがある。グループ拠点の約20%が北海道に集中しており、北海道は当社グループにとってなくてはならない地域の1つである。また、約2年前にリニューアルした旭川の『シャウエッセン』製造工場では、北海道産の豚肉を使って『北海道 プレミアム 美ノ国』も製造している」とさまざまな事業を展開していることを述べた。

今回の「北海道 プレミアム 美ノ国」リブランディングについて、「2年ほど前に立ち上げた北海道プロジェクトが『北海道 プレミアム 美ノ国』のきっかけとなった。当社グループには、生産から販売まで一貫できる体制があり、北海道日本ハムファイターズといった経営資源がある。それに、北海道の魅力を掛け合わせてできたのが『北海道 プレミアム 美ノ国』だ」と説明した。

続いて、岸本部長が、「『美ノ国』は2006年の発売から多くの顧客にご支持いただいてきたが、ハムギフト市場はここ数年、購買層の固定化・高齢化、マーケットをけん引する強いブランドの不在などにより、低迷を続けている。『購買層を広げるための打ち出し』や『価格よりも価値で購入していただけるブランド作り』などを課題解決の策とし、顧客目線に立って、リブランディングに取り組み、新しくなった『美ノ国』のおいしさと価値を提供することでハム・ソーギフトをけん引していきたい」とブランドリニューアルの狙いを説明。

そして、「リブランディングのキーワードは『チェンジ』。『北海道 プレミアム 美ノ国』として、『原料肉』『味わい方』『コミュニケーション』で3つのチェンジを実現している。よりこだわった北海道産原料を使用し、新しいファン層拡大のための味わい方、楽しみの広がりを提案する。そして、いま一番勢いのある北海道出身の大泉さんを起用してPRする。今回から北海道産牛肉を使用したローストビーフやハンバーグなど総菜ギフトも投入してブランドを盛り立てている。総菜ギフトはコアとなっている60~70代の層だけでなく、それよりも若い層にもささるギフトであることから、40~50代の層にも訴求していきたい」とリブランディングに伴う主な変更点を述べた。

発表会後の取材で、岸本部長は「今中元の販売金額の目標は、中元ギフト全体で105%、『美ノ国』で115%を目指す」と述べ、「プロモーションでは、SNSを上手く活用するほか、ECモールなどでの「美ノ国」のブランディング訴求、YouTube における広告展開などを検討している。大泉さんを起用したTVCMの放映時期に合わせ、TVをみない層にも『美ノ国』に触れていただく機会を提供するため、SNSでの販促も強化していく」方針だとした。

〈畜産日報2023年5月18日付〉

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