大和食品「国産牛プレミアムローストビーフ」展開、モンドセレクション3年連続最高金賞、牛ひつまぶし風レシピ提案で可能性追求も

大和食品「国産牛プレミアムローストビーフ」
大和食品「国産牛プレミアムローストビーフ」

大和食品(本社:大阪府堺市、西井克好代表取締役社長)は、1964年の創業以来、国内外食肉の卸売業、食肉の処理加工業および食肉製品、総菜などの製造業を展開している。

近年は、ローストビーフを中心としたEC販売や、「たんとさがりとまくの店」経営など飲食店経営なども行っている。本紙・畜産日報では、通販EC課企画広報の髙見侑里氏、管理部業務管理課嶋田隆司氏に、主力商品や取組みなどを伺った。

主力商品のうち、「国産牛プレミアムローストビーフ」は、厳選した国産牛肉のうまみを最大限引き出した商品で、モンドセレクションで多数の賞を受賞しており、国際的にも高い評価を得ている。

特徴には、
〈1〉長年の経験や人脈を生かし、厳選した国産牛を使用
〈2〉ローストビーフ製造の経験や知識を生かした、絶妙な火入れを実施
〈3〉塩、黒胡椒などをベースにバジルほか十数種類のスパイスを使ったオリジナルスパイスで肉のうまみを引き立てる
――という3点が挙げられる。贈答用だけでなく、ハレの日のメインディッシュやホームパーティーなどにもおすすめだという。

国際品質機関のモンドセレクションで2023年には3年連続で最高金賞を受賞したほか、食品部門1100品中のトップである2022年度審査員賞も受賞している。3年連続で同じ品質を維持し、金賞以上の商品に贈られる名誉ある賞のインターナショナルハイクオリティトロフィーも受賞している。2023年のモンドセレクションのレポートによると、審査員は香りや味付けなどのさまざまな観点から同商品に高い評価をしており、「完璧で非常においしく満足、とろけるような食感に大変感銘を受けた」とコメントが寄せられた。

「切れてる!ローストビーフ」は、ローストビーフの切りたてのおいしさを実現した商品。品質低下などの課題で、従来は冷凍のスライスのローストビーフの販売が難しいといわれていた。だが、大和食品では、最新の特殊技術で、高品質を維持し、利便性のある冷凍の薄切りスライスしたローストビーフの開発を実現した。

大和食品「切れてる!ローストビーフ」
大和食品「切れてる!ローストビーフ」

便利な使いきりサイズのため、ハレの日やパーティー以外にも日常生活でも使いやすい商品となっている。付属のローストビーフソースは、老舗の醤油メーカーの宮島醤油(佐賀県唐津市、宮島治代表取締役社長)と共同開発した、醤油と玉ねぎを使った特製ソースで、ドレッシングとしても使用できるという。

同商品は「国産牛プレミアムローストビーフ」と同じくモンドセレクションで多数の受賞歴があり、2023年には3年連続で金賞を受賞し、インターナショナルハイクオリティトロフィーも受賞している。2023年のモンドセレクションのレポートでは、味や薄さなどのローストビーフの特徴だけでなく、ソースなどについても高い評価を得ており、審査員から「目を惹くパッケージ、心地よく自然な香り、薄くスライスされた肉と爽やかなソースは期待を裏切らない高評価」とコメントが寄せられている。

大和食品は、ローストビーフの新たな食べ方の提案も積極的に行っている。近年、高騰するウナギに代わる提案として、手軽に高級感のあるローストビーフの和風の食べ方である「牛ひつまぶし風―柚子胡椒の香りとだし茶漬け―」のレシピを開発し、紹介している。

ローストビーフ「牛ひつまぶし風―柚子胡椒の香りとだし茶漬け―」レシピイメージ
ローストビーフ「牛ひつまぶし風―柚子胡椒の香りとだし茶漬け―」レシピイメージ

レシピ開発には、著名な専門学校の辻調理師専門学校(大阪市阿倍野区)の元講師も携わっている。福岡PayPayドームにて開催された「ヤマエ久野展示会」でレシピを初披露し試食を行ったところ、あっさりとしながらも、非常にコク深い和風だしだと好評で、「斬新でおいしい」という声をもらったそうだ。今後も商品の魅力のみならず、食べ方提案も精力的に実施し、10月開催の通販食品展示商談会、来年2月開催のスーパーマーケット・トレードショーにも出展予定だ。

〈畜産日報2023年8月30日付〉

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