〈“ペットなジョージア”「ジョージア ジャパン クラフトマン」 〉
コカ・コーラシステムは「ジョージア ジャパン クラフトマン」を近日発売する。すでに特設サイトを公開し、SNSキャンペーンを展開している。

アイテムは「同 ブラック」と「同 カフェラテ」の2種類(各500mlPET)。水出しコーヒーを使用し、「ブラック」は、しっかりしたコーヒーの香りと味わいに、苦みを抑えたすっきりした後味。「カフェラテ」は、雑味がなくすっきりした軽やかな味わいに、なめらかな口当たりの国産牛乳を使用している。

コーヒー飲料最大手の「ジョージア」ブランドから新商品が登場したことで、急成長の続く小容量タイプの500mlペットボトルコーヒー市場に、主要メーカーのラインアップが出揃った。メーカー各社は、中味も容器も新たに開発した新商品を次々と投入しており、今年の清涼飲料市場の最注目カテゴリーとなりそうだ。

〈185g缶コーヒーが減少傾向の中で、「クラフトボス」が500mlPET市場を創造〉
500mlPETコーヒーの市場を作り上げたのは、昨年4月発売の「クラフトボス」(サントリー食品インターナショナル)だ。

コンビニコーヒーの人気や健康意識の高まり、そしてメインユーザーだった団塊世代の定年引退などにより、185g缶コーヒーが砂糖・ミルク入りタイプを中心に減少傾向にある状況下で登場した。
サントリー食品「クラフトボス」シリーズ

サントリー食品「クラフトボス」

同商品は、すっきりして長い時間をかけても楽しめる味わいや、ポテッとしながらフレッシュさを感じさせる透明なパッケージデザインの採用により、これまで缶コーヒーをあまり飲まなかった若年層や女性ユーザーからも高い支持を集めた。サントリー食品によれば、「クラフトボス ブラック」のユーザー構成比は29歳以下男性が28%、全世代の女性が27%で全体の55%を占める。また、「クラフトボス ラテ」は29歳以下男性が36%、全世代の女性が35%の合計で71%を占めている。

「クラフトボス ブラック」と「クラフトボス ラテ」を合わせた販売数量は昨年1000万箱を突破し、全清涼飲料の新商品で最大のヒットとなった。今年は6月にラインアップを追加するなどさらに活性化を図り、1500万箱を目指している。


〈参入各社は「クラフトボス」にない付加価値で差別化〉
一方、各社も500mlPETボトルコーヒーでこれまで缶コーヒーを飲まなかった若年層や女性へアプローチし、新たなコーヒーのファンを増やしていきたい考えだ。

今春から発売される各社の新商品は、いずれも同市場を開拓した先駆者の「クラフトボス」にはない付加価値を持たせていることと、デザイン性の高い新型のPETボトル容器で若年層ユーザーにアピールしている点が特徴となっている。

左から「TULLY’S」ブラック、同 ラテ、「UCC BLACK COLD BREW」、「ワンダ TEA COFFEE」

左から「TULLY'S」ブラック、同 ラテ、「UCC BLACK COLD BREW」、「ワンダ TEA COFFEE」

伊藤園は、昨年秋から「TULLY'S COFFEE」ブランドのブラックで小容量PETコーヒーに参入。4月2日にリニューアルした「タリーズコーヒー スムース ブラック ミディアム」は、ミディアムローストで焙煎し、苦味を抑えてスッキリとした飲み口と香り(香料不使用)。キャップを外してペットボトルのまま電子レンジで再加温もできる。また、3月から無糖カフェラテの「タリーズコーヒー スムース テイスト ラテ」も発売している。甘いコーヒーから微糖コーヒーへニーズが移る中、同社はカフェラテの行き着く先は"無糖"とし、差別化を図っている(香料不使用)。

UCC上島珈琲は、「UCC BLACK COLD BREW(ブラック コールドブリュー)」を3月26日に発売。コーヒー専業メーカーの原料調達力や技術力を生かし、レギュラーコーヒー100%使用で、香料無添加を実現した。〝コールドブリュー〟(低温水出し抽出)で、澄みきったクリアな味を目指している。カフェラテの「UCC BEANS&ROASTERS(ビーンズアンドロースターズ)マイルドラテ」(4月23日発売)は、デカフェ(カフェインレス)タイプのため、時間帯を気にせず飲めることも特徴。

アサヒ飲料は、お茶のようにゴクゴク飲みやすいリフレッシュコーヒーとして、コーヒー飲料に国産茶葉を掛け合わせた「ワンダ TEA COFFEE」シリーズ(525mlPET)を展開する。第1弾として「カフェラテ×ほうじ茶」を4月17日から、第2弾として「ブラック×煎茶」を6月12日から発売。コーヒー由来の苦みを抑え、茶葉の香りとすっきりとした後味が特徴という。

これまで清涼飲料メーカーには、販売ボリュームの大きい30~50代男性をメインターゲットにした商品が多かった。500mlPETコーヒーは、従来の枠組みにとらわれず、新しい容器と中味で若年層や女性に向けたアプローチを強化している。飲料各社にとって500mlPETコーヒー参入は、持続的な成長に向けた新たな挑戦だ。

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