ネスレ日本とルピシア、ティーカプセルを共同開発

ネスレ日本・スピース専務(左)、ルピシア・森重かをり社長(右)
〈ネスレ通販サイト等で販売〉
ネスレ日本とルピシアは、ネスレのティーマシン専用のカプセル「SPECIAL.T blended by LUPICIA」を共同開発し、3月15日からネスレの通販サイト等で販売を始めた。

「マスカット」「さくらんぼ」「ルイボスハニー&フルーツ」「セイロン」「アールグレイ」の計6種。こだわりの茶を提供することで女性ユーザーの満足度を高めたいとするネスレ日本側と、拡大するティーマシン市場へ進出を図るとともにオフィスルートや男性への訴求を強化したいとするルピシア側の意向が合致した。

ネスレのティーマシン「SPECIAL.T(スペシャル・ティー)」は、茶本来の味わいを提供することを目指し、2013年に立ち上げた。紅茶などカプセルの茶葉は主に欧州から輸入し、15年末以降はラインアップ強化の一環で日本茶の老舗、福寿園とのコラボ品「京の匠福寿園シリーズ」を展開。同シリーズはスペシャル・ティーユーザーの9割が利用するほど好調に推移しているという。

ネスレ日本では、同シリーズに次ぐ本格的なフレーバーティーの開発を模索する中で、「家事や育児に忙しい女性が日常から解放されるひとときに、ルピシアのフルーツフレーバーティーを楽しみたいという声が多く聞かれた」(ネスレ日本専務執行役員チーフEコマース・オフィサーのグンター・スピース氏)ことから今回のコラボを企画、実現した。

一方ルピシアは、30~40代女性を中心に支持される茶の専門店。問屋を介さずに産地から直接茶葉を買い付けて自社工場で製造し、年間400種以上の茶を国内154店舗、海外7店舗で販売している。

同社は過去にサントリー食品や明治とのコラボ実績がある。ネスレ日本とのコラボについてルピシアの森重かをり社長は、「一人の中でもお茶を飲むシーンはさまざま。オフィスであれば手早く飲みたいというニーズがあり、今回のコラボを通して男性など新たな層へのユーザーの広がりを期待している」とねらいを語った。今後は自由が丘本店などルピシア店舗での提供も検討していく。

〈食品産業新聞 2018年3月9日付より〉

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