伊藤園は4日、18年4月期の決算説明会を都内で開き、連結決算で売上高と営業利益が増加し、経常利益は微減したと発表した。

前期は、4つの1000万超ブランドを中心に売上を伸ばし、「お~いお茶」は前期比2.6%増の8770万箱、「健康ミネラルむぎ茶」は2.5%増の約3300万箱、「1日分の野菜」は5.8%増の約1600万箱、「タリーズ」は3.4%増の約1500万箱となった。

本庄大介社長は「今期は、来年2月に発売30周年を迎える“お~いお茶”を中心に活動していく。国内事業のさらなる強化とともに、北米を中心に2ケタ伸長の続く海外事業は“お~いお茶”とティーバッグの展開を強化する。そしてROE経営を強化するとともに、サステナビリティ経営を推進して持続的な成長を図っていく。“お~いお茶”は年間販売数量で2022年に1億ケース突破を目指す」と話した。

同社の昨年度の飲料事業は、前期比2.7%増の約3438億となり、茶葉(リーフ)の売上高は6.0%増の357億円で過去最高となった。飲料事業のうち、日本茶.健康茶は1.6%増の約1865億円と好調で、野菜飲料も6.4%増の471億円、コーヒーも0.8%増の427億円と伸長した。

緑茶飲料市場は各社の強化もあり、同社によれば今期1.1%増の4450億円と拡大し、これまでの史上最高だった05年時の4470万箱に肉薄する勢い。

本庄社長は「05年時の当社シェアは29%だったが前期は33%だった。今期は34%を目指す」としている。シェアナンバーワン(構成比約70%)のほうじ茶飲料と、若い女性向けに開発された「新緑」(5月1日発売)が好調なこともプラス要因。また、「氷水出し抹茶入り緑茶」、「濃い茶」も合わせて茶系ブランドを強化する。

そして、引き続きリーフの販売も注力する。緑茶リーフ市場自体は昨年、05年時に比べて32.7%減の約2343億円となった。その中でトップの同社のシェアは1ポイント増加の11%となり、存在感を高めている。リーフ市場のうち、インスタントやティーバッグの簡便性市場は前期が284億円となり、同社のシェアは2ポイント増の48%。本庄社長は「急須だけでなく、湯呑みもないご家庭が増えた。お客様の生活様式が大きく変わっているが、当社は日本茶リーフ市場の活性化に引き続き取り組みたい」と話した。

なお、同社の前期末の自販機保有台数は、約15万8000台(前期比約1000台増)となっている。

〈食品産業新聞 2018年6月7日付より〉

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