◎広域商圏の百貨店、GMsマイナス

小売各業態(スーパー、百貨店、CVs=コンビニエンスストア)の2016年1~12月の既存店売上高は、sM(食品スーパー)が3年連続、CVsが2年連続のプラスとなった。一方で百貨店は2年連続のマイナス、GMs(総合スーパー)の構成比が高い日本チェーンストア協会は2年ぶりのマイナスとなった。食品は生鮮品の相場高と惣菜の伸長で好調だった。日本チェーンストア協会も食品はプラスだったがが、衣料品と住居関連品が足を引っ張った。百貨店は客数の減少で食品も落ち込んだ。

16年は百貨店が年間を通じて低迷した。前年比プラスを確保した月はバレンタイン需要が伸びた2月のみ。株価下落や先行きの不透明感による消費マインド低下の影響を直接受けた格好で、インバウンド需要の失速も追い打ちをかけた。

相次ぐ台風の上陸、日照時間不足、残暑などで、8~9月は全業態で客数が落ち込んだ。この時期は商圏が広く、非食品部門の構成比が高い百貨店とGMsの落ち込みが目立った。

10月以降は天候不順で不作だった野菜の高騰が、全体の売り上げをけん引した。野菜と畜産品は年間を通じて相場高で、食品の売り上げを下支えした。また、16年は惣菜が年間を通じでて好調だったのも特徴だった。一方で水産品は年間を通じて低迷した。

CVsは天候不順の影響などで客数は減少した月が多かったが、カウンター周り商品や中食が好調で、客単価は21カ月連続でプラスを維持している。

GMsは10月以降の売り上げ回復で、8~9月の落ち込みを埋め合わせたかったが、12月がマイナスだったことで、通年もマイナスに終わった。曜日周りのよかったクリスマス商戦は好調だったが、正月に向けた25日以降の商戦が伸び悩んだ。

歳暮ギフトはGMsだけでなく百貨店も落ち込んだ。16年は広域商圏の業態の不振だ目立った。一方で小商圏のCVsとsMは、一部天候には左右されたが、手堅い業績を残したと言える。