医薬品メーカーの森下仁丹(大阪市中央区)はこのほど、40~50代を中心とした人材を採用する、中高年の働き方改革の取り組みとして打ち出した「第四新卒」の商標出願を行った。「今後、『第四新卒』という言葉が、中高年の流動化の一助になってほしい」(同社)としている。

同社は17年3月、定年延長や再雇用などシニア世代の働き方が多様化していく中で、年齢に関係なくフレッシュなチャレンジ精神をもつ40~50代を中心とした人材を採用するため、「第四新卒」という用語を新たに掲げて募集を開始した。

「オッサンも変わる、ニッポンも変わる。」というキャッチコピーと共に広告やHPの専用ページで募集したところ、20代から70代まで、約2200人もの応募があったという。中でも50代の応募が多く、「会社でくすぶっているような方の心に響くものがあったのでは」(同社)とする。応募があった中から、IT企業から転職した40代や、定年まで医薬品メーカーで働いていた60代など、多種多様な人材10人(男性9人、女性1人)を9月に採用した。

「第四新卒」採用を始めたきっかけについて、同社は「社長である駒村(純一)自身も中途採用で入社し、『老舗病』に陥っていた会社に次々と変革を起こして業績を回復させた経緯があり、元気で経験のある人材を必要としていた」とし、「これまでの経験を生かし、今後、会社を引っ張ってくれるような解決能力をもった人材を採用した」という。

今後について、直近での採用は検討していないが、状況に応じて活動を再開する可能性もあるという。現在、10社程度から「第四新卒」と打ち出した採用活動を行ってよいかという問い合わせもあり、「これをきっかけに『第四新卒』という言葉がより浸透してほしい」としている。

〈食品産業新聞 2018年3月5日付より〉

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