〈業務用にワンランク上の冷凍うどん、お好み焼きは健康訴求強める〉
テーブルマークは25日、都内で2018年春夏新商品発表会を開いた。家庭用冷食では1食完結型のトレー入り具付き麺のラインアップ強化、食卓向け惣菜の新シリーズを提案。業務用では外食・惣菜業態に向けてそれぞれワンランク上の冷凍うどんを提案、惣菜向けに市場が拡大しているお好み焼きは生地のべちゃつきを改善したうえ、たっぷり野菜を使用している点に焦点を当てた健康訴求を強める。

当季新商品は家庭用冷食が10品、常温が5品、業務用が15品――の計30品。リニューアル品はそれぞれ13品、9品、8品――と同じく30品となった。

2018年度の開発テーマは「食べる人」の求める価値を具現化するとともに、「調理する人」の課題を解決する商品作り――とした。食べる人の求める価値について、「美味しく健康」のテーマは継続しつつ、「個食需要」の高まりと「お客様の本物志向」にこたえる商品と食シーンを提案していくとした。一方で調理する人の課題の解決については、家庭用では料理離れが強まっている現象に対して1食完結型商品や食卓に手軽にもう1品追加できる商品群を提案、業務用では労働力不足を意識した簡便性を訴求していく。

家庭用冷食の新商品について、トレー付き具付き麺は「かねふくの明太子使用 明太クリームうどん」と「豚肉と野菜の塩まぜそば」の2品が新商品だが、既存のジャージャー麺、汁なし担々麺と併せてトレーを変更する。深さを増すことで加熱後に混ぜやすくなり、角を丸い形状にすることでソースが角にたまりにくくなった。

冷凍麺では17年に「冷凍麺GOGO プロジェクト」を展開。業界の食品事件の影響で14年に落ち込んで以来、回復の鈍かった冷凍うどん市場だが、17年は大幅に伸長し13年並みの規模に回復したという。根岸新一マーケティング&セールス戦略部マーケティング担当部長は「再び成長基調に戻せる」と強調。「(GOGO戦略は)家庭用で先行したが、配荷が2桁増加している」として業務用でも同様の取り組みを進める考えを示した。

新シリーズ「今日のもう逸品」はタテ型包装の食卓向け惣菜。「いまどき和膳」と異なり和食の枠に縛られないメニュー展開を図る。「商談では想定以上の好感触」(松田要輔M&S戦略部マーケミックス担当部長)だという。業務用ではチャネル別提案を徹底している。外食向けにはレギュラー品の「麺始め」シリーズよりもワンランク上の「麺屋匠」シリーズから国産小麦使用の「包丁切り讃岐うどん」を新発売。冷凍パンではバター100%デニッシュ生地の「ツイストメープルアーモンド」を発売。焼成済みで自然解凍で提供できる利便性を改めて訴求する。

惣菜向けには流水解凍「流し麺」の品質訴求品「匠のこだわり」シリーズとして国産小麦使用の「包丁切り讃岐うどん」を新発売。また「ごっつ厚いお好み焼き」は卵の配合量を増やし、生地の配合変更を行うことでふんわり感・とろみ感を向上させた。「1/3日の野菜入り」を売場で訴求していく。スチコンかオーブン調理。

常温のパックごはんは業務用でも本格展開する。1食200g仕様で、炊飯設備をもたない施設や、ごはんが足りなくなった時の備えとして需要があると判断した。香川雅司専務執行役員M&S本部長は次のように述べた。「“強い商品をより強くしていく"という方針だ。メーカーにとって商品は子供のようなもの。商品を生み出すことも大事だが、いかに育成していくかが重要だ。育成のポイントは3点。1つは“歴史"――商品の歴史だ。お客様との接点として長年ご愛顧いただいた歴史、すなわち、売場でテーブルマークないしカトキチのロゴが入ったうどんを見て『あのうどんはおいしい』と想起してもらえるような商品群をますます強くしていきたい。2つ目は“お客様のベネフィット"。これは消費者ないし利用者×シーン(食シーン・利用シーン)だ。この掛け算から生まれる、お客様のベネフィットを考えた育成をしていきたい。3つ目が“トレンド"。社会の変化など外部環境の変化から、少し先を見たトレンドを育成の基軸にしていきたい」

〈冷食日報 2018年1月26日付より〉

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