〈人気巻物ネタを束ねた「海鮮巻き芯コンビネーション」〉
極洋は20日、2018年春の新商品を発表した。家庭用冷食ではすり身加工技術を活用した水産から揚げ類など弁当・おつまみ商品を中心に品ぞろえした。業務用では人気の巻物ネタを1本に束ねた「海鮮巻き芯コンビネーション」や、販売好調のカニかま「オーシャンキング」の健康機軸商品などをそろえた。

当季新商品は市販用21品、業務用31品の合計52品。事業分野別で見ると水産加工品14品、鰹鮪加工品4品、水産冷食5品、調理冷食14品、常温食品8品、家庭用冷食7品――。販売目標は市販用10億円、業務用25億円の合計35億円としている。家庭用は3月1日全国発売する。

開発のメーンコンセプトは「魚と食卓をつなぐ」。サブコンセプトとして〈1〉プロが選んだ「おいしい魚」にひと手間〈2〉定番品の美味しさ向上、機能性向上〈3〉トレンディな洋風魚惣菜のご提案――を立てた。

〈1〉は同社の強みである目利きを活かして調達した良質な水産物に、ひと手間加えて食卓で手軽に食べられる商品の開発。市販用水産加工品として骨取り加工した干物を3品そろえた。「赤魚の干物」「ほっけの干物」「さばの干物」(各1枚入)は自社買付けの魚を使用した、解凍後にグリルで焼くだけの使い切り商品。またグループ会社の指宿食品で生産するカツオタタキからは「カツオタタキ 桜燻し」(3kg×3合)を新提案する。カツオタタキを仕上げに桜チップで燻した商品。特有の燻し香がカツオのうまみを引き立てる。

〈2〉は定番品に健康要素や使い勝手の良さをプラスした商品の開発。業務用の「オーシャンキングマリンファイバープラス」(1kg×4袋×2合)はオーシャンキングマリンファイバーにシールド乳酸菌と魚由来のコラーゲンを添加した。製品100gにシールド乳酸菌100億個、コラーゲンを1,000mg含む。

「海鮮巻き芯コンビネーション」は海鮮巻きの定番ネタ3種を1本の芯にまとめた商品。1本ずつ5列のトレーに入っており、冷凍状態で取り出して具材の崩れを気にせずに巻ける。調理現場での太巻きの調理負担を低減する提案となる。A・B2タイプ品ぞろえした。Aはエビ、イカ、ギンザケを、Bは生エビ、カラフトシシャモ卵、ギンザケをそれぞれ組み合せた。各60g×5本×20トレー×2合。

〈3〉の洋食メニュー提案にも引き続き注力する。「ポップコーンシュリンプ」は海外で人気のスナック感覚のフライ。おいしさにこだわり天然のアルゼンチン赤エビを使用した。惣菜向け「ポップコーンシュリンプ(天然えび)」(1kg×10袋)、水産売場向け市販用「同(小袋)」(110g)の2品そろえた。

缶詰ではカゴメとのコラボ第2弾「いわしのトマトパッツァ」(90g)のほか、「グリルサーディン」としてオリーブオイル&ガーリックなど洋風味付けの商品3品も新発売する。

〈家庭用冷食7品は塩釜工場〉
家庭用冷食はすべて塩釜工場による生産でそろえた。「チーから」(6個78g)は魚のすり身にダイスチーズを混ぜたから揚げ。電子レンジ調理か自然解凍。すり身のから揚げとしては牛タンを混ぜて黒胡椒を効かせた「うま塩牛タンから」(同)も発売する。

「えび旨フライ」(6個108g)はエビローストオイルを使用し、エビの香りとうまみを表現したフライ。より食べやすく刷新した。デザート系フリッター「ずんだスイーツ」(6個93g)も発売する。

同日、都内ホテルで開いた新商品発表会で井上誠専務は「“魚に強い極洋"として魚にこだわった。全52品のうち塩釜工場生産は11品。塩釜工場はアイテム増、稼働率とも順調だ。生産量は前期3,660tから今期6,600tと高い目標を立てたが、何とかクリアする見通しが立った」と述べた。今春の新商品では大型ムキエビを使用した、エビ25%配合の業務用「海老カツ60」、家庭用冷食「えび旨フライ」「ずんだスイーツ」を主な商品に挙げた。

また「常温食品では前回のカゴメとのコラボ『さばのトマトパッツァ』はサバ缶ブームにも乗り、順調に配荷が進んだ。今回第2弾を投入する。引き続き魚の洋食提案、需要拡大に努める」と話した。

〈冷食日報 2018年2月21日付より〉

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