〈17年冷凍調理済み食品市場は5,281億円で前年比0.6%増。お好み焼きは141億円で同5.2%増〉
2017年の冷凍調理済み食品市場は5,281億円規模――富士経済が国内加工食品市場調査の報告で明らかにした。前年比0.6%増加となる。5年後の2022年には5,544億円、16年比5.6%増になると予想している。また米飯類、麺類、その他ステープルの市場動向についても調査報告を公開している。

ここに冷凍調理済み食品とは餃子やハンバーグ、フライ類などのおかず、たこ焼きなどのスナック類を含む。報告書では「食卓向けを訴求した商品が好調で、冷凍お好み焼きや冷凍たこ焼きなどが伸長している。また即食としての需要が高まっており、量販店以外にもコンビニでの取り扱いも増加している。業務用は共働き、単身世帯の増加を背景に量販店を中心として拡大している」と分析している。

注目市場として取り上げている、冷凍お好み焼きは市場規模が141億円で前年比5.2%増と伸長。22年には167億円、16年比24.6%増まで拡大すると予想。「2010年以降、参入各社の販促強化や単身世帯の増加を背景に個食タイプの需要が増加し、市場は拡大を続けている。16年、市販用は量販店において取り扱いが増加し、コンビニでも売上げを伸ばし、市場は拡大した。業務用ではバックヤードで手焼きしていた量販店が人手不足を背景に冷凍お好み焼きに切り替える傾向がみられ、市場拡大の追い風となった。17年は上位企業が売上げを伸ばしており、引き続き市場拡大が見込まれる。今後も更なる市場拡大が予想される」と分析している。

〈17年の加工米飯は2,554億円で前年比3.1%増、22年には2,734億円の予想〉
米飯類の17年市場規模は2,554億円で3.1%増、22年には2,734億円(16年比10.3%増)の予想。「冷凍米飯類でチャーハンの好調が続いており、また成型タイプでも焼きおにぎりのプロモーション強化で冷凍食品売場での陳列が拡大していることにより17年も伸びている。包装餅は小幅ながら伸び続けている」と分析。

特にバラ凍結タイプの冷凍米飯については22年の市場規模を931億円と予想し、次のように詳細に分析している。

「市場は14年に一時的に縮小したが、15年は『本格炒め炒飯』(ニチレイフーズ)のリニューアル、『ザ・チャーハン』(味の素冷凍食品)の発売によりチャーハンが大きく伸び、拡大した。16年は市販用チャーハンを主体に商品投入やプロモーションが積極的に行われたことにより、チャーハンの伸びが続き、市場は前年比13.8%増となった▽17年、チャーハンは上位企業の商品開発意欲が高く、商品投入やリニューアルが活発なため、引き続き伸びが見込まれる。ピラフは16年にチャーハンの伸びの影響を受けて縮小したが、17年は参入企業が業務用、市販用ともに商品を拡充しており、回復に向かうとみられる。和風米飯は小幅ではあるが伸びが見込まれる▽チャーハンのヒットによりバラタイプ冷凍米飯の認知が高まり、店頭での取扱商品が増加したことから需要層の裾野が広がっている。今後はトライアルユーザーの定着や多様なターゲットに対応した商品拡充により、市場拡大が期待される。また業務用はレジャー施設や行楽施設の飲食店向けの安定した需要に加え、人手不足の影響を受けて調理の省力化を図りたい外食店向けの需要が増加している」。

〈17年の冷凍パスタは595億円で前年比2.2%増、22年には638億円の予想〉
冷凍パスタ(素材・具付き)について17年の市場規模は595億円で前年比2.2%増、22年には638億円(16年比9.6%増)になると予想し、次のように分析している。「16年は市販用での冷凍炒飯や他の冷凍食品に売り場を侵食され需要は停滞したが、秋以降は市販用の上位企業がリニューアルや高価格品など新タイプ商品の拡充を図ったことにより需要は回復し、市場は前年比2.6%増となった▽17年は市販用は冷凍食品売場で他品目と競合しているが、上位企業は価格帯別の商品強化だけでなく、生パスタや大盛タイプの投入などによる主要ブランド全般の強化により、店頭での訴求力回復につなげている。また業務用は人手不足を背景に需要が増加している▽市販用では一食完結型の調理済み食品として需要開拓が進み、生パスタや専門店並のソースを採用するなどのメニュー提案が需要増加に寄与している。業務用では人手不足を背景に調理の省力化ニーズが今後も高まるため、新規需要を開拓すると期待される」。

〈冷食日報 2018年2月5日付より〉

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