国分グループ本社、沖縄のりゅうせき低温流通を買収

浦添市に新設する総合センター(イメージ)
国分グループ本社は、りゅうせき(沖縄県浦添市)と資本・業務提携する。りゅうせきの保有するりゅうせき低温流通(沖縄県那覇市、新里孝社長)の株式の66.6%を取得する(残り33.4%はりゅうせきが保有)。3月末日に、りゅうせきから株式を譲り受けるとともに、新たな経営体制とする。

あわせて、浦添市に加工食品、チルド品、冷凍食品・冷菓の三温度帯を扱う総合センターを新設し、2019年秋の稼働を予定する。フロチル機能(製造後の保管は冷凍、解凍の際に賞味期限を印字し、冷蔵で販売する機能)や省人化のための自動化などの最新の設備を導入し、高度なコールドチェーンロジスティクスを構築することで、拡大する低温物流の需要に応える。敷地面積2,661坪、延床面積4,156坪。

りゅうせきは、戦後初の民間石油供給会社として創業し、沖縄県エリアで、石油・ガス販売業を中心に、エネルギーの安全かつ安定供給に努め、県民の暮らしを支える企業として貢献している。また、ホテル・飲食業の運営や低温物流事業など多角的な事業を行うグループでもある。1950年設立、資本金10.5億円、売上高521億円、従業員数162名。

りゅうせき低温流通は、冷凍および冷蔵貨物の入出庫保管業、一般貨物自動車運送事業および同取扱い事業。2000年設立、資本金1億円、売上高5億9,600万円、従業員数64名。

〈冷食日報 2018年2月22日付より〉

【関連記事】
〈第47回食品産業技術功労賞〉国分グループ本社「tabete ゆかりの」(フリーズドライ製法のスープ)の展開
国分がインド産シングルモルトウイスキー「ポール・ジョン」5品を発売
国分、チルド・フローズン中心に新ブランド展開へ 「スーパーマーケット・トレードショー」でコーナー設置
冷食企業 17年度「増益」が6割弱、18年度は「成長」多数もコスト増に懸念
冷食産業に高まる成長期待 国内生産体制の増強投資続く