〈「素材」や「おつまみ」、新カテゴリーへの期待が表れる結果に〉
アンケートに回答を寄せた10社中9社における今春新商品の導入状況から、導入上位39品(同率23位まで)を表にまとめた。

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導入企業数が最も多かったのは、同率でともにニチレイフーズの「若鶏タツタ」「切れてるサラダチキン」が並んだ。同社が昨春に発売した「特から」のヒットもあり、おかず唐揚げ市場は拡大しており、アンケートでも唐揚げ市場の伸張を挙げる声が聞かれた。引き続き和風感を追求した「若鶏タツタ」への期待も高まっていることを反映したと見られる。

一方、「切れてるサラダチキン」は、市販冷食においては野菜以外では新カテゴリーとも言える素材商品で、新規需要創造への期待から導入する企業が多かったと見られる。アンケートの自由回答においても、期待の高さが伺える一方、市場が拡大している日配品のチルドサラダチキンの需要をどこまで取り込めるかに注目する声が聞かれた。

次いで同率3位には、味の素冷凍食品「【おにぎり丸】牛すき焼き」、同「夜九時のひとり呑み】豚角煮」、イートアンド「【大阪王将】羽根つきチーズ餃子」、テーブルマーク「かねふくの明太子使用明太クリームうどん」、ニチレイフーズ「今川焼(クリームチーズ)」の5品が並んだ。

味の素冷凍食品「【おにぎり丸】牛すき焼き」は昨年春に発売したおにぎりの具【おにぎり丸】シリーズを進化させ、新たに追加した商品で、同社でも引き続き販促活動を実施することから、採用が進んだと見られる。

一方、同じく味の素冷凍食品【夜九時のひとり呑み】シリーズは、今春新たに投入された注目の「おつまみ」商品で、「豚角煮」以外の商品も上位に名を連ねた。同品に限らず、今回の上位39品中8品が「おつまみ」を意識した商品であり、アンケートの自由回答でも「どれだけ需要があるか関心を持っている」「コアな層を狙った商品でヒットできるか」と、最近出てきた新カテゴリーでもあるおつまみ系商品への期待が感じられた。

イートアンド「【大阪王将】羽根つきチーズ餃子」は、調理冷食の定番商品で、同社の主力でもある「【大阪王将】羽根つき餃子」のバリエーションであるのみならず、ワインと合わせたり、パスタなどイタリアンの食卓に合わせたりといったニーズもターゲットとする商品で、「おつまみ系」「新カテゴリー」とも捉えられる商品。アンケートの自由回答では、味わい・おいしさへの評価を挙げる声も聞かれた。

テーブルマーク「かねふくの明太子使用明太クリームうどん」は、パスタと並んで伸張するレンジ調理可能な具付きトレー入り麺の新商品。「かねふく」とのコラボという付加価値も採用につながったと見られる。

ニチレイフーズ「今川焼(クリームチーズ)」は定番の「今川焼」新フレーバー、16年秋から展開するプレミアムラインの1品で、安定的人気を集めた。

〈冷食日報 2018年3月30日付より〉

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