テーブルマーク新工場棟「魚沼水の郷工場 第二工場」本格稼働

テーブルマーク新工場棟「魚沼水の郷工場 第二工場」イメージ
テーブルマークは12日、魚沼水の郷工場(新潟県魚沼市)の新工場棟「魚沼水の郷工場 第二工場」が同日本格稼働したと発表した。約87億円を投資した、最新鋭の冷凍うどん製造工場となる。新工場棟では「さぬきうどんシリーズ」「稲庭風うどんシリーズ」や業務用の冷凍うどんなど同社の看板商品である冷凍素材麺を製造する。

同社は冷凍うどんでシェアNo.1メーカーだが、新工場棟は初めての冷凍うどん専用工場となる。生産能力は3ライン合計で毎時3万6,000食。同社の冷凍麺工場としては最大の生産能力だ。

同社は持続的な利益成長の実現のため、より効率的な供給を可能とする生産体制の構築を目的として2021年までを目途に、同社と同社グループの国内既存工場を対象に、新工場棟の設立・新規ラインの導入、既存ラインの移設を実施しているところだ。

新工場棟では副原料、資材の供給などこれまで人手で行っていた工程を含め、原料サイロから倉庫に至るまでの全製造工程を自動化している。生産性は既存の魚沼水の郷工場と比べて約2倍となる。製造ラインにおける品質管理も自動化することによって、商品品質の向上と安定化も実現する。

同社は国内外22カ所の冷凍食品製造工場すべてにおいて、食品安全管理に係る国際規格FSSC22000を取得しており、新工場棟でもこれを導入している。「最高水準の食の安全管理を図るべくハード面のみならず、マネジメントシステムの運用等ソフト面の対応を含めた取り組みを展開することで、より万全な食の安全を推進していく」としている。

同社の冷凍うどんは1974年に発売し、いまや年間生産数量5億食を超えるロングセラー商品だ。魚沼水の郷工場および新工場棟は自然豊かな「水の郷工業団地」内に位置しており、同社では「首都圏へのアクセスが良く、良質で豊富な水源を確保できるメリットを生かし、同工場で製造する冷凍うどんのおいしさを全国へ届けていく」としている。

〈新工場棟の概要〉
▽所在地
=新潟県魚沼市十日町字八色原1687-7
▽敷地面積=61,000㎡
▽建物面積=8,553㎡
▽延床面積=15,593㎡(建築物全体14,240㎡)
▽構造=鉄骨造 一部鉄筋コンクリート造、2階建て
▽製造品目=冷凍うどん▽生産能力=毎時36,000食(3ライン計)
▽投資額=約87億円(建物、製造設備を含む)
▽従業員数=24人程度。

〈冷食日報 2018年4月13日付より〉

【関連記事】
ジャパン・フード・セレクション最高賞にテーブルマーク「丹念仕込み本場さぬきうどん」
テーブルマーク、家庭用はトレー入り具付き麺、食卓惣菜に新シリーズ
〈冷凍パン特集〉プチパンに高質品、バゲット強化/テーブルマーク
商品構成の確立、高品質な成長へ構造改革図る―テーブルマーク2018年方針