高齢者向け配食サービスを手掛けるシルバーライフ(東京都新宿区)は4月27日、関東工場と赤岩物流倉庫を清水貴久社長案内のもと本紙および機関投資家らに公開した。

同工場ではチルド配送する食材(同社が運営本部となる配食サービスのFC 加盟店への配送、高齢者施設等向け)、冷凍のOEM 弁当を製造する。現在1日あたり3万食(150g/食換算)を生産する。冷凍弁当製造ラインは6月半ば頃、工程の一部を自動化する予定だ。

13年2月にすかいらーくから買収した関東工場は同6月から操業開始した。継続雇用した約50人の従業員も工場立ち上げに関わった。工場稼働時間は6時~22時。多品種製造に対応するため人員を多く投入、ベトナム人技能実習生を約50人受け入れている。「優良な実習実務者の要件も満たし100人まで受け入れできる」という。勤務形態は1.5~2交替制、月曜~土曜日まで週6稼働し7日分賄う。1日あたり1.1~1.2日分製造する。認定については、16年2月にISO9001を取得している。工場内では安全衛生委員会を設立し、現場での改善要求事項を従業員の中で共有している。また食材廃棄ロス低減にも取り組む。昨年プロジェクトを立ち上げたところ月間ベースで約4割減となった。

同社は関東工場の近隣に第二工場建設を予定、稼働は20年前半を予定している。同工場では真空調理品をメーンに製造する計画、生産量は10万食を目標とする。

〈赤岩物流倉庫、冷凍弁当10万個保管〉
赤岩物流倉庫は17年10月に稼働開始した。

関東工場から入庫された最終製品は冷蔵・冷凍の2温度帯で管理する。冷凍コンテナの増設もし、冷凍弁当は10万個保管できるという。同倉庫設立により冷凍弁当の保管場所の確保ができ、関東工場の作業スペース拡大にも大きく貢献した。同社はヨシケイグループのフランチャイザーであるヨシケイ開発が4月から販売している制限食の冷凍弁当「ヘルシーメニュー」のOEM 生産をしている。
シルバーライフ 赤岩物流倉庫

シルバーライフ 赤岩物流倉庫

清水社長は「冷凍弁当は関東工場の既存のラインで作れ、1日あたり2万個までは製造できる」と更なる受注獲得への抱負を述べた。関東工場の工程は次のとおり。

“仕入”では、「常温」「冷蔵」「冷凍」の3温度帯に分ける。「冷蔵」はカット済食材のみ取り扱い、衛生面から泥付き野菜は入荷していない。“下処理”では人員をラインに投入し食材を計測、レシピに沿いすべて揃える。続いて“加熱”では蒸気釜5台、スチームコンベンションオーブン5台、フライヤー1台を使用してあらゆるメニューに対応する。

“冷却”では真空冷却機2台、ブラストチラ―1台、着圧冷却庫。90分以内に10℃に冷却できる着圧冷却庫を主に使用する。同社の設備は日本最大級の規模という。“充填”では人員をラインに投入し惣菜をパッケージ・弁当容器に手詰めしヒートシールをする。続いて金属検出機、X線検査装置で異物の検出をする。最終製品は工場内で一次保管したのち近隣の赤岩物流倉庫へ搬送し入庫する。

着圧冷却庫

着圧冷却庫

冷凍弁当製造については6月半ば頃、弁当容器を▽ヒートシールする▽X線検査装置通過▽トンネルフリーザーでの急速冷凍▽製品冷凍庫への搬入――を自動化し、約10人分の省力化を図る。

【関東工場概要】▽名称:シルバーライフ 関東工場▽所在地:群馬県邑楽郡邑楽町大字中野1678-1▽敷地面積:2764.04㎡▽床面積:工場1階965.82㎡、事務所2階205.06㎡▽従業員数:200人

【赤岩物流センター概要】▽名称:シルバーライフ 赤岩物流センター▽所在地:群馬県邑楽郡千代田町大字赤岩字上宿北194番地▽工場1階326.79㎡、2階158.99㎡

〈冷食日報 2018年5月8日付より〉

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