〈18年度の加工食品は3.8%増2,290億円、営業利益は2.9%増計画〉
ニチレイは8日、18年3月期の連結決算をまとめ、大谷邦夫社長が記者会見し発表した。

連結業績は売上高が前期比5.3%増5,680億3,200万円、営業利益は2.0%増298億9,700万円で「過去最高益を3期連続で更新した」。調理冷凍食品の販売が好調な加工食品事業、物流ネットワークの伸長と地域保管が着実な低温物流事業が増収・増益に貢献し、経常利益5.3%増306億5,000万円、当期純利益1.8%増190億9,700万円。「売上高のうち海外は3.5%増732億円(構成比13%)に伸長した」。

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中計「POWER UP 2018」(16~18年度)の2年度目について、大谷社長は「加工食品事業は強みのある商品カテゴリーの商品開発、販売活動に注力し、原材料の高騰に対し生産性の改善、コストダウンに努めた。低温物流事業は大都市圏を中心に旺盛な保管需要を着実に取り込む業務改善、運送効率化施策を推進した1年だった」と述べた。

うち加工食品事業は、売上高7.6%増2,206億8,600万円、営業利益5.0%増145億7,300万円で、営業利益率は6.6%と高水準。「家庭用・業務用ともにチキン加工品や米飯類などの主力カテゴリーが好調、海外子会社の売上げも貢献した。営業利益は関係会社の業績影響や原材料・仕入コストの上昇などマイナス要因はあったが増収効果や生産効率向上などにより増益とした」。

家庭用調理品の売上高は8.9%増571億5,600万円、業務用調理品9.4%増973億2,100万円、農産加工品2.9%増193億8,400万円、海外7.1%増305億3,800万円。

次期(19年3月期)の業績予想は、売上高3.2%増5,860億円、営業利益3.7%増310億円、経常利益1.1%増310億円、当期純利益3.7%増198億円。「営業利益で300億円を確保する企業グループになった。中計の最終年度は310億円予想。中計3年目を達成することにより次のステージの強固な収益基盤を再構築する足掛かりにしたい」。

18年度の加工食品事業は売上高3.8%増2,290億円を見込み、家庭用調理品は5%増598億円、業務用調理品は4%増1,017億円、海外は2%増311億円を計画。家庭用は米飯類、チキン加工品の販売に注力、業務用は中食ルート向けにチキン加工品など主力商品の拡販に努める。営業利益は2.9%増150億円を計画、「設備投資を積極的に進めていることもあり減価償却費の負担増も、調理品の増収効果や生産性の改善などにより増益を計画」。

〈減価償却費に対する設備投資額比率は154%〉
ニチレイの17年度設備投資額は前期比110億円増の250億円、18年度は278億円を計画している。

うち、加工食品の17年度設備投資は59億円増の99億円。主な内容は船橋工場炒飯ライン増設、船橋第三工場チキン加工品ライン増設、関西工場焼おにぎりライン増設、GFPT ニチレイ(タイ)第5加工ライン増設。また、18年度は101億円を計画。

17年度の減価償却費は全体で1億円増の162億円、18年度は18億円増の180億円。うち加工食品は17年度2億円増の50億円、18年度は7億円増の57億円計画。大谷社長は「17年度の減価償却費に対する設備投資額比率は154%。この数値も積極的に設備投資を行っていることを示している」と述べた。

〈ニチレイ3月期、冷凍食品売上高3.8%増2,059億円〉
ニチレイフーズを主体とするニチレイグループの17年度(18年3月期)冷凍食品売上げは、前期比6.3%増2,190億円に伸長した。

うち、家庭用調理冷食が8.9%増571億5,700万円、業務用調理冷食が9.4%増973億2,200万円、農産冷食など調理冷食以外0.2%減645億2,100万円(うち農産冷食は2.9%増193億8,400万円)。

〈冷食日報 2018年5月10日付より〉

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