日東ベストが「関信越支店」開設、北関東と信越をカバー

日東ベスト・大沼一彦社長
日東ベストは21日、「関信越支店開設の支店開き」の祝賀会を得意先関係者等を招き、高崎市のホテルメトロポリタン高崎で開催した。関信越支店は、東京支店北関東営業所、長野営業所並びに東北支店7支店のうちの1支店を統合したもので、群馬、栃木、長野、新潟各県と埼玉県の一部をエリアとして5月1日より業務を開始している。

主催者あいさつとして、大沼一彦社長は「長野や新潟を考えた場合、距離的に従業員の負担も多く、スピード感が行き届いていない面があった。これらのエリアを統合するのに1番いい場所を探し、高崎市だと約2時間単位でどこにも行ける分岐点ともなり、各自動車道路にもアクセスが良い。特に群馬県は歴代4人の総理大臣を排出し、うち3人を高崎市が出している安定的な場所。47都道府県の中でも心豊かに楽しく過ごせる町、魅力のある町としても将来プラスとなる都市と聞いている。事務員と営業8名の計9人体制で出発し、今年25億円を目標に努める。皆様の力添えで発展し、生産工場が築けるように期待している」と述べた。

来賓から、富岡賢治高崎市長は「日東ベスト様は学校給食にも力を入れ、大変人気のある商品を提供されている。支店を開設いただき決して損はさせない市といえる。人口は375,000人、都市別売上げランキングでも全国14位の中核都市。年々オフィスが増加し、自然減ははあるが従業員数も約2,000人ずつ増えている。昼間人口も65,000人。40万人を目指している。ぜひご発展を期待している」と祝辞を述べた。

日栄物産の平井一男会長は「関信越支店をつくられ心強い。いま高崎市は富岡市長が陣頭指揮を執って新しい町づくりに取り組む。日東ベストは缶詰工場としてスタートし、日本で初めて国産コンビーフを発売した会社として発展した。その後、冷凍食品を生産し、学給向けのコンビーフコロッケは大ヒット、ベストブランドとして認知され、外食向けにも牛丼の素を発売するなど技術開発により数々のヒット商品を生んだ。最近ではフレンズスイーツや同ミールを専用工場を造って生産し認知されている。ぜひ地域と手を取り発展するよう願う」と述べた。

高崎商工会議所の矢澤敏彦専務理事は「当会議所の会員約4,000人のうち、多いのは卸・小売り・製造・建設の方々。日東ベスト様が活性化できればと期待している」と述べた。乾杯は内田淳会長が行い、「新しいマーケットに力を入れたい。大きく皆様と共に発展し、町にも大きく税金を払いたい」と述べた。

祝電疲労の後、決意表明と支店概要について、大谷義人関信越支店長は「山形出身で、名古屋・大阪を経て当支店に配置された。ここは915万人のエリアで利便性もあり、外食・惣菜・学校給食・病院など販売強化をしていきたい」と述べ、支店8人の紹介をそれぞれ行った。

中締めは、塚田荘一郎常務取締役営業本部長が行ない、「当社は創立70周年となる。新しい支店が開設することは喜び。今回統合して関信越支店となった。ぜひご支援を」と締め括った。

〈冷食日報 2018年5月23日付より〉

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