1月3日は“三日とろろ”の日、手軽な冷凍・チルドとろろ活用でのんびりした正月休みを マルコーフーズが商品展開

とろろご飯イメージ
1月3日は「三日とろろ」の日。

「三日とろろ」とは、諸説あるが正月3日(地域によっては2日)にとろろ汁やとろろかけご飯を食べ、長寿や健康を願う風習。主に東北や関東地方に根付く正月行事だ。

農産物加工メーカーのマルコーフーズ(埼玉県深谷市)によると、「山芋には整腸作用や滋養強壮作用があると言われており、お節料理やお酒などで疲れた胃をいたわるため」の習慣だという。

しかし、のんびりと過ごしたい正月休みの最中、すり鉢やおろしがねで山芋をすりおろしてとろろを作る手間をかけたくないと感じる人も多いのではないだろうか。そんなときに便利なのが、チルドや冷凍のとろろ。最近ではスーパーやコンビニエンスストアでも購入でき、そのまま、あるいは解凍してごはんにかけたり、出汁(だし)や麺つゆを加えたりするだけで、簡単に「三日とろろ」メニューが出来上がる。

ところで、このスーパーなどで販売されるチルドや冷凍のとろろには、「大和芋」や「長芋」などが使われている。

長芋と大和芋

長芋と大和芋

マルコーフーズによると、大和芋とろろと長芋とろろでは、それぞれ異なる特徴がある。大和芋とろろは、強い粘り気と弾力があり、麦とろごはんのほか、落とし揚げや落とし汁など粘りを活かした料理などの用途に向く。対して長芋とろろは、水分量が多くサラっとしていることから、トッピングとして麺類や丼ものにそのまま盛り付けるほか、雑炊などに向いているという。
  
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「大和芋のおとし汁」、長芋とろろを使った「とろろ雑炊」

「大和芋のおとし汁」、長芋とろろを使った「とろろ雑炊」

なお、マルコーフーズは昭和58年(1983年)創業。種芋販売からスタートした会社で、国内とろろ製造のシェア1位を誇る。“大地の恵みを食卓に”という理念のもと、創業以来、国産素材にこだわった商品作りを続けている。

ヤマイモ栽培の様子(マルコーフーズHPより)

ヤマイモ栽培の様子(マルコーフーズHPより)

契約農家や自社運営農場などで栽培・収穫し、自社工場で洗浄や皮むき、すりおろし、凍結までを行う、“圃場(ほじょう)から食卓まで”の一貫体制を構築。とろろは新鮮さを保つのが難しい食品であるが、品質維持のための添加物を配合せず、“原料100%”で製造しているという。
 
マルコーフーズでは飲食店や食品メーカー向けの業務用を中心に商品展開する一方、一部、家庭向け商品も展開。ご当地キャラクターを使った冷凍とろろ「産地限定大和芋とろろシリーズ」「産地限定長芋とろろシリーズ」は、大和芋・長芋の主要生産地に着目して開発した商品で、全国のスーパーで販売している。

 
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「産地限定大和芋とろろシリーズ」「産地限定長芋とろろシリーズ」

マルコーフーズ「産地限定大和芋とろろシリーズ」「産地限定長芋とろろシリーズ」

2020年12月には電子レンジで加熱しても粘りと風味を損なわない「とろろ加工食品」の特許を取得するなど、とろろの喫食シーン拡大に向けた取り組みも進めている。
 
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◆マルコーフーズのレシピ集

とろろそば

とろろそば