いばらきワイン産業連絡協議会は15日、東京・港区にて茨城県産のワインをPRする目的で「いばらきワインにふれる会」を開催した。

茨城県内におけるワイン醸造の歴史は古く、1901年(明治34年)に神谷伝兵衛が牛久でワイン醸造を開始。03年(明治36年)にはボルドー地方の技術を用いて、ぶどうの栽培からワインの醸造・瓶詰を一貫して行う日本初の本格的ワイン醸造場「牛久醸造場(現:牛久シャトー)」を完成させ、ワイン生産が始まったことが源流となっている。国税庁がまとめた資料では、2017年3月現在で県内に所在するワイン醸造場は3場となっているが、同会によれば今後さらに増える見通しとのこと。

当日は茨城県内に所在する5場のワイナリーが登壇し、各々のワイナリーが設立された経緯やこれからの展望を説明。さらにイベント後半では俳優の辰巳琢郎氏をスペシャルゲストに招き、「いいね! いばらきワイン」をテーマに、茨城県産ワインに注目するようになったきっかけやいばらきワインの持つ伸び代を語った。同会の西村勝夫会長(八千代夢ワイン代表取締役)は冒頭のあいさつで「かつて茨城県内にはワイナリーは2場しかなかったが、2010年から県内でワイン醸造を志す方が増え、現在も増加傾向にある。知事からも多大な応援をいただいており、当会としても良質なワイン造りにまい進していきたい」と現在の茨城県内のワイン醸造について熱を込めて語った。

また、宮本絋太郎副会長(Domaine MITO 代表取締役)は「本日登壇された方々の話を聞いているだけでも我々のワイナリーがいかに個性的かということが分かってもらえたかと思う。今後ますます広がりを見せていく“いばらきワイン”を楽しみにしてもらいたい」と話した。

当日急きょ駆け付けた茨城県の大井川和彦知事は茨城県産ワインについて「味わってみたが、今後の可能性を期待させられるおいしいものばかり。今回のイベントなどを通じ、茨城県産ワインをしっかりとPRしていきたい」と語った。

〈酒類飲料日報 2018年2月19日付より〉

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