アサヒビールは6月5日から「TOKYO 隅田川ブルーイング ゴールデンエール」の10L詰樽を全国で発売する。また、同日に同商品の缶350ml・500mlを首都圏エリアのコンビニエンスストアにおいて数量限定で発売する。

同商品は上面発酵酵母を採用し、華やかなコクと爽やかな後味が楽しめるエールビール。北米産のシトラホップを一部使用することで、爽やかな後味を実現し。同商品は「TOKYO 隅田川ブルーイング」の醸造家が、ユーザーと対話を重ねレシピを開発。同社は今回発売する同商品を「スペシャリティビール」と位置づけをし、そのレシピをもとにアサヒビール名古屋工場で製造される。目標本数は633ml×20本換算で10万本。

商品の発売が発表された23日には東京都中央区のベルサール東京日本橋にて新商品発表記者会見が開催され、東京隅田川ブルーイングの安保昌俊代表取締役社長と藤本健取締役が出席。同社の販売動向や今回発売する新商品の紹介、試飲などが行われた。
東京隅田川ブルーイング 安保昌俊代表取締役社長(左)、藤本健取締役(右)

東京隅田川ブルーイング 安保昌俊代表取締役社長(左)、藤本健取締役(右)

〈業務用市場の期待に応えるべく商品を開発〉
安保社長=アサヒビールのクラフトビール製造の歴史は古く、1995年に東京初の地ビールを製造した隅田川ブルーイングに遡る。これまで約150種類のレシピを開発しており、2017年には昨年は茨城工場内に小規模醸造設備を導入した「茨城マイクロブルワリー」を新設。東京23区内の飲食店向けに本格的なクラフトビールの展開を開始。2018年中には同工場で製造した商品の取扱店舗数の目標を300店としていたが、我々の想定の2倍相当で数量が推移しているため、需給状況を考えて当初の半分である150店に見直したほど人気となっている。今回発売する「TOKYO 隅田川ブルーイング ゴールデンエール」の開発の背景としては、アサヒビールが蓄積してきたユーザーの潜在的ニーズに関する情報と、当社の小規模醸造場ならではの技術的知見を掛け合わせた結果、個性と飲みやすさを両立した本格的なクラフトビールと、大規模醸造場においても製造が可能な“スペシャリティビール"の2つを製造できる体制を生み出せたことから始まる。

昨今のクラフトビールの人気に加え「こだわり消費」というニーズも相まって、業務用商品では個性的な商品ラインナップが求められるようになってきている。そのような背景もあって、全国の料飲店からこだわりを持ったビールの取扱いを求める声を頂いており、期待に応えるべく開発したのが今回発売する商品。新たな嗜好性を追求したスペシャリティビールの開発に当たり、当社の醸造家が消費者と対話を重ね商品を開発。また、全国発売の商品であるため、一定の製造規模を確保する必要があり、アサヒビールの大規模な既存設備でも製造可能な商品とした。

業務用市場は依然として厳しい環境が続いているが、他店とは異なる個性やこだわりを持った商品、サービスを提供する料飲店については好調と聞いている。アサヒビールとしては業務用市場の多様なニーズに対応し、個性的な味わいや新たな価値を持った商品の提供を通じて市場の活性化を図る。

藤本取締役=今回発売する「TOKYO 隅田川ブルーイング ゴールデンエール」は、アサヒビールが保有している数100種の酵母の中から、極めてフルーティな香りと華やかで複雑なコクを出すことができる上面発酵酵母を採用。ホップはビターホップに加え、爽やかな香りを持つシトラホップを使用。麦芽についてはアサヒビールが世界中に張り巡らせている調達ネットワークを活用し、その中から最適なものを採用した。ホップを投入するタイミングにもこだわり、分刻みで調整することにより、華やかでありながら爽やかな苦味を実現。麦芽も濃色麦芽と単色麦芽を適切なバランスで使用することで「ゴールデンエール」という名前にふさわしい色味を出すことが出来た。

樽生ビールの販売に合わせて東京隅田川ブルーイングの認知度向上の為、缶製品をCVS にて数量限定で発売。商品に対して高い感度を示すユーザーに向けて認知の向上を図るとともに、積極的にブランドイメージを訴求していく。

〈酒類飲料日報 2018年5月24日付より〉

【関連記事】
・アサヒビール「ブラックニッカハイボール 香る夜」北海道限定発売 北海道命名150年で
・アサヒビール「贅沢搾り」3フレーバー新発売、「圧倒的な果実感」追求
・〈第47回食品産業技術功労賞〉アサヒビール「クリアアサヒ 贅沢ゼロ」