東京食肉市場豚枝肉共励会、名誉賞には茨城の常陸牧場の出品豚、東食肉センターがキロ単価1万7,996円購買、枝肉金額139万円

「第57回農林水産祭参加 平成29年度東京食肉市場豚枝肉共励会」(主催:東京食肉市場協会)が23~25日に開かれた。全国13県46戸の生産者が自慢の肉豚1千頭を出品、審査の結果、名誉賞は㈲常陸牧場の出品豚(茨城、枝肉重量77.5kg、極上)で、セリの結果、東総食肉センターがキロ単価1万7,996円(税抜)で落札した。場内では多くの出荷・生産者が見守るなか、名誉賞は15分以上にわたって競り合いが展開され、成立した瞬間、現場には多くの歓声が上がった。最優秀賞(2点)は、群あわ雪出荷会ヤマギシズム生活榛名実顕地(群馬、77.5㎏、極上)で単価3,003円で中村畜産が、米川養豚場(茨城、75.5㎏、極上)で3,066円でアマイが購買した。出品豚1千頭平均の枝肉重量は76.8㎏、背脂肪厚平均2㎝だった。

褒賞授賞式では、名誉賞に輝いた常陸牧場に農林水産大臣賞や東京都知事賞などが贈られたほか(=写真)、最優秀賞、優秀賞、優良賞の各受賞者に多くの褒賞・記念品が贈られた。褒賞式で小川一夫会長が「本日の共励会では生産者の選りすぐりの素晴らしい枝肉が出品されており、そのなかで名誉賞に輝いた常陸牧場の枝肉はまさに本共励会にふさわしい素晴らしいものだった」と称賛した。

小林淳二審査委員長(日本食肉格付協会事業部長)は審査報告で「出品豚1千頭のうち、格付結果は極上が4%、上が59%、中30.1%、並6%、等外0.9%となり、上物以上の割合は63%で前年の共励会よりも8ポイント上昇した。枝肉重量は76.8㎏で昨年より0.7㎏小さいため上の重量範囲に収まった枝肉が多く、良好な結果となった。背脂肪厚の平均は2㎝で適度な厚さだった。外観の良好なものが多く、肉質も肉の光沢が艶やかで、脂肪の艶が優れたものが多かった」と評価した。