JA全農ミートフーズ(福田武弘社長)は6日、東京食肉市場で第20回全農肉牛共励会を開いた。和牛去勢の部188頭、和牛雌の部80頭、交雑種の部32頭の合計300頭が出品され、名誉賞には栃木県JAかみつがの山ノ井亮司氏の出品牛「百久秋」(和牛去勢A5、30カ月齢、父:百合茂、母の父:安福久、母の祖父:平茂勝)が選ばれた。セリでは枝キロ単価1万2,085円、枝肉金額786万7,335円で乙川畜産食品が購買した。

各部門の最優秀賞は、▽和牛去勢の部:福島県JAふくしま未来・門馬敞典氏出品牛「刹那」・A5、単価5,048円でサガミヤホールセールが購買▽和牛雌の部:佐賀県JAからつ・木場義孝氏出品牛「ゆきはな」・A5、単価5,893円でウスネが購買▽交雑種の部:栃木県JAしおのや・小池畜産出品牛「氏家5」・A5、単価2,901円で丸金おおつかが購買――となった、ほか優秀賞5点、優良賞12点が受賞した。

褒賞授与式の開会にあたり、全農畜産総合対策部の山下部長は「6月の東京市場和牛去勢A4は平均価格で2,402円と堅調な推移を続けている。5月の和牛素牛平均価格は82.6万円と高止まりが続いている。今後も素牛価格の高止まり、配合飼料価格の値上がり、米国・豪州からの輸入増加など、肉用牛肥育農家の経営は厳しさを増すことが懸念される。今後は導入時の素牛価格の高い肥育牛の出荷が始まるため、マルキンが発動される可能性が高い状況となっている」と述べた。

審査委員長を務めた日本食肉格付協会の青島正康専務理事は「和牛去勢の部の枝肉重量は、平均で565.8kg と、前年から9kg 増大した。和牛が大きくなった。全国平均でも500kgを超えた。歩留まり等級のロース面積も大きくなっている。肉質は、和牛去勢では63.8%が5等級と優秀だった。4等級が30.3%、3等級が5.9%と、4等級以上の上物率が94.1%で、前年からも上昇した。4等級以上が普通となっており、和牛の改良の躍進でもある。名誉賞受賞牛の血統は定番でもあり、優秀な成績を残している。枝肉重量651kg は歴代最高の大きさではないだろうか。ロース面積は際立って大きく、皮下脂肪は比較的薄く、歩留まり基準値も81.5と高い。80を超えるものはめったにでるものではない。細かいサシも入っていた」と講評した。

〈畜産日報 2018年7月9日付より〉

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