台風21号や北海道地震、岐阜の豚コレラが相次いだことで、国産豚肉も物流などの影響を受けているが、9月も折り返しを迎えつつあるなか、末端消費にも黄色信号が出てきた。このところ全国的に気温が低下して秋の陽気が広がり、来週から2週連続で3連休が予定されているが、地震や大雨・台風の影響で野菜価格の高値が予想され、期待されていたスライス需要もアテが外れつつある。

豚肉は台風による大阪市場の休市や地震なども影響したからか、関東3市場では先週後半から枝肉相場はジリ上げとなっている。生鮮物のパーツもカタロースやバラはソコソコ動いており、ロースも悪くはない。先月まで弱かったウデも目途が立ち、モモは当初予想よりも動きが良くなっているようだ。台風21号の影響では、休市の影響で足りない分を一部関東から集める動きや、逆に物流事情の混乱で西日本送りの便を引き戻したケースもあり、一連の相場や現物の荷動きが災害や豚コレラの影響なのか、あるいは実需を反映したものか判断がし難く、様子見の雰囲気もある。

さらに、豚コレラに関する一連の報道を受けて、「(豚肉の安全性や人に感染しないなど)全く問題はないのだが、『本音はやはり売り難い』とこぼすバイヤーもいる」(関東の卸筋)という。また、9月は末端の販促が輸入チルド中心にあり、もともとこの3連休はあまり期待できないとみる向きもある。

むしろ、地震や天候不順による野菜価格の値上がりで、本来なら動きが出てくるはずのスライス需要への影響が強まっている。物流事情の問題もあり、野菜価格が安定するのは時間がかかるとみられ、今後、チラシ計画の変更や棚替えの遅れ、そして簡単な鍋キットや味付け商品など総菜関係に需要がシフトする可能性がある。

〈畜産日報 2018年9月13日付より〉