プリマハム、連結売上高2,048億円と増収、経常利益0.7%増に/19年3月期中間決算

プリマハムが5日に公表した2019年3月期第2四半期の連結業績は、加工食品事業、食肉事業ともに増収となり、売上高は前年同期比4.8%増の2,048億6,700万円となった。加工食品事業では減益となったが、食肉事業において増益となり、営業利益は同0.6%増の72億4,300万円、経常利益は同0.7%増の75億2,400万円、四半期純利益は同3.5%減の47億5,700万円となった。

セグメント別では、加工食品事業本部の売上高は1,399億300万円(前年同期比5.2%増)、利益は62億8,600万円(8.9%減)となった。このうちハム・ソーセージ部門では「香薫あらびきポークウインナー」などの重点商品を中心にとした販売活動や同時に推進しているLINE や東京ディズニーシー貸切プレシャスナイトへの招待キャンペーンなどの販売促進政策は、販売数量拡大に大きく貢献。工場の生産性向上にも寄与し、生産工場においても改革・改善を継続実施し、人時生産性向上やユーティリティーコスト削減などを推進し、コスト競争力を着実に高めてきた。その結果ハム・ソーセージ部門においては、売上高、販売数量はともに前期を上回り、シェアを拡大した。加工食品部門では、コンシューマー商品では「サラダチキン」や「スパイシースティック」、「絶品点心春巻」などの商品を拡販するとともに、コンビニを中心にPB商品についても積極的販売に取り組んできたが、販売競争の激化から利益面においては厳しい状況が続いた。コンビニ向けのベンダー事業については、得意先の販売増、納店数の拡大化を背景に売上を大きく拡大し、利益面においても前期を上回る結果となった。

食肉事業本部の売上高は647億2,400万円(4.1%増)、利益は8億5,700万円(317.8%増)となった。国際的な仕入れ競争激化により、食肉仕入れ環境は極めて厳しいものとなったが、「オレガノビーフ」や「ハーブ三元豚」「米どり」などのオリジナルブランド商品の拡販や得意先の新規・深耕開拓を積極的に行い、食肉の売上拡大に努めこと、生産事業の拡大を目指したM&Aを実施したことが売上増加に貢献した。利益面では、営業部隊の収益管理の徹底、拡充した生産事業の連結取組効果により、前期を上回った。その他事業の売上高は2億3,800万円(21.3%増)、利益は1億円(2.1%増)となった。

〈畜産日報 2018年11月6日付より〉